この数日、汚職防止に関する中央指導委員会の8つの作業グループは全国にある20の地方と各部門や機関に発生した大規模な汚職事件の探査、起訴、捜査、裁判状況を検査、監視しています。

汚職を阻止し、撲滅する

近年、ベトナム共産党と政府は汚職防止対策を精力的に指導してきました。その目的は汚職と浪費を阻止、撲滅し、政治的安定と経済社会の発展に前向きな変化を与え、党と政府に対する人民の信頼を深めるためになるからです。

汚職防止対策に適用される措置は断固たるものでなければならず、その中でも、汚職行為を厳格に処罰することを重視しています。これにより、汚職行為を行うならば、いかなるポストに就いていても、政治、行政、刑事などあらゆる面において、厳格に取締れるようになります。汚職行為の疑いがある党員に対しては、はっきりした結論がまだ出ていなくても、党委員会はその党員を他のポストや仕事に転用することを検討します。汚職防止対策には汚職行為により得た資産の押収、国に深刻な損害を与える組織的汚職行為の厳格な取り締まりなどの措置が重視されています。また、ベトナムの当局は刑事法に汚職防止法の新しい規定を盛り込みました。その中で、汚職により得た資産を押収するため、罰金体制を重視しています。

ベトナム共産党と政府は汚職行為を行った党員に対して、党の規約により処罰するだけでなく、行政面での取締をもするなど厳格に処分します。

汚職の取締対象から除外される者はいない

ベトナムの汚職防止法第69条は汚職行為を行った人に対する取り締まりに関して、「汚職行為を行った人に対しては、その違反の性質やレベルによって、処分され、又は、刑事責任が追及されます。汚職行為により判決が言い渡された場合、解雇されます。国会議員、人民評議会の代表に対してはその資格を失うことは当然のことです。

法律面において、汚職行為を行った人々はその違反レベルによって様々な取り締まりが適用されます。最も厳格な取締は死刑、無期懲役です。その他、場合によって、一定の職務に就くことを禁止したり、罰金、資産の全部、又は、一部の押収などの措置もあります。

汚職行為に対する取締規制が現在も連続して改正、補充されています。最近、ベトナム共産党内政委員会は国連開発計画と連携して、「ベトナム汚職防止法における取締規制の完備」をテーマとしたシンポジウムを行いました。いくつかの地方は汚職に関する情報を処理するための作業グループを結成しました。これらの活動は汚職防止対策に対するベトナム共産党と政府の決意を示していると言えることでしょう。