TPP大筋合意、ベトナム経済発展へのチャンス


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TPPはベトナムの繊維製品、履物などの輸出製品に恩恵を与える

既にお伝えしましたように、TPP=環太平洋経済連携協定交渉に参加する12カ国は大筋合意に達しました。歴史的なTPPの合意は、ベトナムを含む交渉参加12カ国の成長や安定に繋がると期待されています。TPP 交渉にはシンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランド、アメリカ、オーストラリア、ペルー、マレーシア、ベトナム、メキシコ、カナダ、日本が参加しています。他のFTA自由貿易協定と比べ、TPP協定はより全面的かつ広範的なものとなっています。FTA協定が減税の問題に集中する一方、TPP協定は高い水準の通商規範制定、及び21世紀のグローバル経済問題の解決を目指して、参加国内の成長と雇用創出の推進となります。また、TPP協定は経済のみならず、環境保護や知的財産権まで幅広いものです。

ベトナム経済の安定かつ急速な成長に向け前向きな圧力を

専門家によりますと、ベトナムはTPPの実施により、多くの利点を得ることになります。商工省のグェン・フィ・ホアン大臣は次のように明らかにしています。

(テープ)

「ベトナム輸出製品の強みである繊維製品、履物、及び水産物などはTPP合意の恩恵を受けます。国内外の機関や組織の予測によれば、TPP協定が発効後、ベトナムの輸出伸び率は、年平均2桁に達するとしています。そのため、ベトナムのGDP国内総生産が安定的かつ急速な伸び率を維持できるでしょう。」

TPP協定の実施を通して、ベトナムは外国直接投資、特にハイテク技術プロジェクトなどを誘致できる複数のチャンスに恵まれると期待されています。また、TPP参加諸国の企業はベトナムでの投資活動を強化することになります。特に、ベトナムは複数の国々との貿易・投資関係を多様化できるようになります。

その他、社会面では、TPP協定がもたらす経済的恩恵は、紡績縫製、履物、農産物、水産物などの分野に関する仕事の斡旋に繫がります。

試練は少なくない

しかし、TPP協定の要求に応えるためには、さらにベトナムは競争力の向上に努力しなければなりません。次に、ベトナムは畜産やサービス業に関する困難の克服をしなければなりません。そして、零細企業や中小企業は相応しい対策をとらなければ、困難に直面する恐れもあると訴えています。それらのマイナス点を抑える為に、先ほどのホアン商工大臣は次のように語っています。

(テープ)

「先ず、ベトナムは経済再構築を成長モデルと結び付けなければなりません。有利な分野をさらに発揮し、効果のない分野に対しては克服策をとる必要があります。そして、貿易、投資、経済、企業などに関する法的枠組みの整備を断固として継続しなければなりません。」

TPP協定に参加するベトナムは経済的恩恵を受けます。それを通して、ベトナムはGDPの安定した成長を維持しており、社会福祉をさらに良好に遂行ができるようになる事でしょう。

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