アメリカ上院、オバマケア補助金対策法案を否決 医療負担増の懸念
(VOVWORLD) - 下院は来週、まだ公表されていない何らかの法案の可決を目指す可能性がありますが、仮に可決された場合でも、上院の民主党や、おそらく一部の共和党が反対し、取り組みが阻止される可能性もあります。
アメリカ上院は11日、医療保険制度改革法、いわゆるオバマケアの補助金が年末で期限切れとなる問題に対応するため、共和党と民主党がそれぞれ提出した異なる法案を否決しました。来年1月から、およそ2400万人の保険料負担が大幅に増えるおそれがあります。
何らかの進展がない場合、議会は来週中に休会し、オバマケアの補助金に依存していた人々の新たな保険料が確定した後の1月5日まで再開されない見通しです。
共和党の法案は、連邦政府が定める貧困水準の700%未満の所得者に対し、最大1500ドルを支給する内容でした。この資金は中絶や性転換手術には使用できず、受給者の移民や市民権のステータス確認を求める条項が盛り込まれており、民主党はこれに反発しました。
一方、民主党は補助金を3年間延長する案を提案しましたが、いずれの法案も可決に必要な60票の支持を得ることはできませんでした。
医療政策団体KFFによりますと、議会が対応を取らなければ、保険料は平均で2倍以上に跳ね上がる可能性があるとしています。
下院は来週、まだ公表されていない何らかの法案の可決を目指す可能性がありますが、仮に可決された場合でも、上院の民主党や、おそらく一部の共和党が反対し、取り組みが阻止される可能性もあります。(ロイター)