(写真:ロイター)
ギリシャ政府と国際債権団の交渉難航による警戒感が金融市場に広がる中、ギリシャ国民への必需品の供給をめぐる脅威が次第に意識されつつあります。同国がデフォルト(債務不履行)に陥り、ユーロ圏からの離脱が迫った場合、真っ先に入手困難となるのが輸入依存度の高いエネルギー資源や医薬品とみられるためです。
ギリシャの2014年の輸入額は620億ドルで、世界全体の18兆8000億ドルから見ると規模は小さいものの、日常生活に不可欠な燃料や人命にかかわる医薬品を確保できなければ、国民に深刻な影響を及ぼすことになります。
ユーロ圏離脱に備えるセーフティネット(安全網)はなく、旧通貨のドラクマに戻した場合の輸入品価格は、手の届かない水準に高騰する恐れがあります。
ラッセル・インベストメンツのストラテジスト、ウーテル・ストゥルケンボーム氏は「簡単な話ではありません。ギリシャはエネルギーと医薬品を大量に輸入しているため、人道的支援が必要となります。債権国はそれを考慮に入れざるを得ない」と述べました。