第171回米軍戦争行方不明者の遺骨返還式

(VOVWORLD) - 13日午前、ハノイのザーラム空港で、ベトナム戦争で行方不明となった米兵(MIA)の第171回遺骨返還式が行われました。これは、ベトナム・アメリカ国交樹立30周年を記念する行事の一つです。
第171回米軍戦争行方不明者の遺骨返還式 - ảnh 1写真提供:qdnd.vn

式典では、ベトナム側からアメリカ側に遺骨1箱が引き渡されました。これは、北部山岳地帯ラオカイ省で行われたベトナムの単独捜索による成果で、今後、ハワイの法医学研究所で身元確認が行われます。

式典で、マーク・ナッパー駐ベトナムアメリカ大使は、アメリカ政府と国民を代表し、ベトナム政府の粘り強い人道的努力に感謝の意を表しました。

また、アメリカ国防総省捕虜・行方不明者調査局のケリー・マッキ―グ長官は、ベトナムは困難な地域で単独捜索を実施できる数少ない国の一つだと評価しました。

一方、ベトナム国防次官のホアン・スアン・チエン上将は、ベトナムがアメリカ軍の行方不明者の捜索に協力しているのは人道精神に基づくものだと強調しました。

(テープ)
「私たちは過去を選ぶことはできないが、過去をどう見るかを選び、未来を選択することはできます。善意と努力によって、戦争の後遺症を共に克服し、協力関係を広げていくことが、ベトナム・アメリカ関係の未来につながるでしょう」

この人道的協力により、これまでにおよそ740人の米兵の遺骨が家族のもとに返還されています。

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