(写真:The Guardian)
イラン核問題の最終解決を目指すアメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、中国、ロシアの6カ国とイランの協議が、難航を極めています。6月末から今月7日に延ばした交渉期限を、さらに10日まで延長しました。
米欧が軍事施設の査察にこだわるのは、テヘラン近郊のパルチン軍事施設で、2003年までに核爆弾の起爆装置の実験が行われた疑いがあるからです。
イランは05年にIAEA=国際原子力機関の立ち入りを認めましたが、実験の疑いがある施設への立ち入りを拒否しました。その後、施設は取り壊されました。IAEAは繰り返し査察を求めましたが、イランは拒んできました。
妥協点を探ろうと、IAEAが事前に「査察の理由」をイランに示す案が検討されている模様です。しかし、イランが提案を拒否すれば査察はできなくなります。アメリカのシンクタンク「軍備管理協会」のダベンポート・核不拡散担当ディレクターは「交渉担当者たちは、イランとIAEAの見解が異なった場合に、裁定を下す仕組みを考えているようだ」と話しています。