シリア中部のパルミラでは、過激派組織ISが攻撃を仕掛け、21日までに政府軍の部隊を撤退させて全域を制圧しました。
シリアの国営テレビは24日、地元の消息筋の話として市内を制圧したISの戦闘員たちが、シリア政府に協力しているなどの理由で女性や子どもを含む地元の住民少なくとも400人を殺害したと伝えました。またパルミラを包囲したISの戦闘員たちが、住民数千人の脱出を阻み、所持品を没収するなどしていると報じました。
ISはパルミラの南西部にある中東有数の巨大遺跡もすでに制圧していて、世界遺産に登録されている貴重な文化遺産への破壊行為に及ぶ可能性が出ているのに加えて、住民に対する残虐行為への懸念も強まっています。
一方、中東のメディアによりますと、隣のイラクでは24日、ISがシリアとの国境の検問所を新たに制圧し、シリア側も含めた国境地帯を支配下に置いたということで、アメリカ軍などの空爆で勢いをそがれてきたISの反転攻勢の動きがこのところ際立ってきています。