地中海で中東などからの難民を乗せた密航船が遭難し、命を落とす人が相次ぐ中、ヨーロッパでは対策を求める声が強まっています。

渡航者救助活動(写真:
thetrentonline.com)
EUの執行機関に当たるヨーロッパ委員会は27日、対策案を発表し、地中海沿岸のイタリアとギリシャに到着した難民のうち、シリアとエリトリアの出身者合わせて4万人について、今後2年間、各国が分担して受け入れる考えを示しました。
シリアとエリトリアの出身者を優先する理由として、EUは、内戦や弾圧、貧困によって国外での保護を必要とするケースが多いためと説明しています。また、EUは、中東諸国の難民キャンプなどで国連が認定した難民2万人についても来年末までに加盟各国で分担して受け入れることも提案しています。
各国の難民の受け入れ数は国民の数や経済規模などに応じて決められます。EUは来月の首脳会議で、この対策案の採択を目指していますが、難民の受け入れを義務づけることには多くの国が反対しており、一致した対応を示せるのか不透明な情勢です。