「クアン・チュン作戦」、平時に刻む「神の速さ」の新たな物語

(VOVWORLD) - この作戦は、2025年12月初旬に首相が発動。クアン・チュン王の「神の速さの進軍」に着想を得て、政治体制全体の総合力を結集しました。

「日差しに耐え、雨にも屈しない」という精神のもと、ベトナム中部を襲った暴風雨・洪水で倒壊、損壊した住宅の新築・修繕を急ピッチで進めた「クアン・チュン作戦」が、40日40夜の「神の速さ」での取り組みを経て完了しました。人民のために行動する精神を鮮明に示した作戦となりました。

この作戦は、2025年12月初旬に首相が発動。クアン・チュン王の「神の速さの進軍」に着想を得て、政治体制全体の総合力を結集しました。軍、公安、関係機関などの幹部・隊員が延べ数十万人規模で投入され、最高の責任感のもと任務に当たりました。

クアンチ省からラムドン省にかけての現場では、「3交代・4班体制」「昼だけでは足りない、夜も、休日も」という合言葉のもと、工事は終始、緊迫感に包まれました。目標はただ一つ。2026年1月15日までに全工事を完了し、第14回党大会に向けた実績とすることでした。

ただ、冷たい雨と厳しい寒さ、険しく危険な地形が立ちはだかり、資材の運搬は多くの地域で人力に頼らざるを得ませんでした。

フエ市軍事指揮部のハー・バン・アイ副政治委員は次のように述べました。

(テープ)

「私たち幹部・兵士は現場に張り付き、昼夜を問わず任務を遂行しています。とりわけ2026年の年明け以降も工事を続け、工程通りの完成を必ずやり遂げます」

ラムドン省クアンラップ村公安局のチュー・アイン・クアン局長は、こう語りました。

(テープ)

「現地の人員、現地の資材、現地の指揮、現地の後方支援を最大限に生かし、昼夜を問わず、晴れの日も雨の日も、住民を支えて工事を最速で進めています」

2025年末の大洪水では、ダクラク省ホアティン村フーフォン集落のダン・ティ・ジエンさんが、夫とともに濁流の中で3日3晩、家の梁にしがみついて命をつなぐという、まさに生死の瞬間を経験しました。家は崩れ、財産も家畜も流され、絶望の底に沈んだといいます。
その後、特殊部隊の兵士が駆けつけ、新たな住まいを建て直しました。

ダン・ティ・ジエンさんは、胸の内をこう明かしました。

(テープ)

「こんなにきれいな新しい家ができて、本当に胸がいっぱいです。家を失ったときは、これからどう生きていけばいいのか分からず、食べられず眠れないほどでした。でも今は家ができて、気持ちがずいぶん楽になりました。国と、特殊部隊の兵士の皆さんに心から感謝しています」

国防省によりますと、部隊は作業支援にとどまらず、現金・物資として総額110億ベトナムドン以上を住民に支援しました。テレビ、冷蔵庫、炊飯器、ベッドや家具、コメ、さらには家畜まで含まれます。さらに、延べ31万2,000人を超える隊員の労務提供を金額換算すると、その価値は1250億ベトナムドン余りに上ります。

40日40夜の「神の速さ」の取り組みは、期待を上回る成果につながりました。損壊住宅は2025年12月31日までに100%修繕、国防省は新築619戸を2026年1月10日までに完成し、公安省も419戸を新築しました。

2025年末の暴風雨・洪水で被災した中部各省の住宅は、修繕・新築あわせて3万6,000戸超。伝統的旧正月テトを前に、数万世帯へ「温かな春」を届けました。人民のために動く精神を体現した作戦の到達点です。

「クアン・チュン作戦」は、名残惜しい握手と、軍民の絆が生んだ涙の中で幕を閉じました。平時の英雄譚としての余韻は広がり続け、中部の人々が温かく、団らんの春を迎えるための確かな力となっていくでしょう。

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