(VOVWORLD) - ルオン・クオン国家主席の招きに応え、ブルガリア共和国のルメン・ラデフ大統領夫妻は11月24日から28日にかけてベトナムを公式訪問しています。
この訪問は、ブルガリア大統領による11年ぶりのベトナム訪問であり、2025年の両国の外交関係樹立75周年を控えて、行われるもので、両国関係をさらに発展させ、新たな段階に引き上げるための大きな推進力になると期待されています。
ラデフ大統領夫妻のベトナム公式訪問は、二国間および多国間の両面における両国間の良好な協力関係を立証します。
良好な友好関係
1950年にブルガリアが世界で最初の10カ国の1つとして、現在のベトナム社会主義共和国の前身であるベトナム民主共和国を認定し、正式な外交関係を樹立しました。
7年後の1957年8月、ホー・チ・ミン主席がブルガリアの公式友好訪問を行い、両国関係の歴史において重要な基礎と節目を築きました。
ベトナムの民族独立と国家建設のための闘争の最も困難な時期において、ブルガリアは常にベトナムに対し物質的・精神的な支援を提供し、建設、建築、情報技術、生化学、農業、機械製造、医薬品などの分野に携わる3600人以上の科学者や専門家、そして3万人以上の技能労働者の育成を支援しました。70年以上にわたり、両国は常にハイレベル代表団の往来や政府合同委員会、政治協議などを行い、多くの協定や協力合意書を締結し、国際フォーラムで互いに支援してきました。
新型コロナウイルス感染症パンデミックの悪影響により両国関係が一時的に中断していたものの、両国首脳の強い意志により、2023年と2024年にはハイレベルをはじめ、省庁や地方レベルの一連の交流が行われ、ベトナム・ブルガリア関係は力強く回復・発展しています。2023年9月、ベトナム国会議長のブルガリア訪問にあたり、ブルガリアはEVIPA=ベトナム・EU投資保護協定を批准しました。ラデフ大統領は自ら、EVIPAの批准を積極的に働きかけ、批准の公布令に署名しました。
今年9月、ニューヨークで、トー・ラム党書記長は、第79回国連総会ハイレベル一般討論会に際し、ラデフ大統領と会見しました。
二国間の接触において、ブルガリアの指導者は、ベトナムとの伝統的な関係を重視し、ベトナムの経済・社会発展と国際統合の成果を高く評価するとともに、ベトナムとEUおよびバルカン地域との広範な協力関係を促進するための架け橋となる用意があると表明しています。特筆すべきは、ベトナム・ブルガリア間の貿易額が2015年から2023年の間に1億250万ドルから2億1150万ドルへと倍増し、2024年には約3億ドルに達すると予測されています。
新たな発展段階の前提
ラデフ大統領は、ルオン・クオン国家主席が就任後、初めて正式に迎えた国家元首です。これは、伝統的な友好国であり、信頼できるパートナーとしてのブルガリアに対するベトナム国家と国民の重視と好意を示しています。また、これはラデフ氏が2017年1月に大統領に就任して以来、初めてのベトナム訪問となります。
訪問中、ブルガリア大統領はベトナムの党、国家、政府の指導者との会見や会談を行い、いくつかの活動に参加します。今回、行われる協議やイベントは、両国の指導者が伝統的な友好協力関係の多くの成果を評価し、さらなる発展や新たな協力内容と分野の模索、経済分野での具体的な成果を収める機会となります。
数十年にわたる誠実な友好協力関係を基礎に、ベトナムとブルガリアは二国間関係を新たな発展段階へと着実に引き上げています。ルメン・ラデフ大統領夫妻のベトナム公式訪問は、両国の結びつきを強化し、ベトナムとブルガリアの多面的な友好協力関係において、新たな一ページを開くという両国の決意を改めて確認するものとなっています。