先週末、ハノイで2024年の「ベトナム語顕彰の日」イベントと「親愛なるベトナム語」ガラプログラムが開催されました。これは、ベトナムの党と国家が国外在留ベトナム人コミュニティに特別な関心を寄せていることを改めて示す機会となりました。党と国家は、国家建設における国外在留ベトナム人コミュニティの役割を促進するため、国外在留同胞の思いや願いを理解しようと絶えず努力しています。

ドイモイ（刷新）政策から約40年が経ち、ベトナムは歴史的に意義深い大きな成果を達成しました。世界有数の食糧輸出国となり、経済規模は世界40位、輸出入額は世界20位に入るまでになりました。国際社会における役割と地位も日々強化されています。これらの成果の達成には、国外在留ベトナム人の貴重な貢献が大きく寄与しています。

国外在留ベトナム人コミュニティの成長と発展

現在、130以上の国と地域に約600万人のベトナム人が居住しており、その80%が先進国に住んでいます。国外在留ベトナム人コミュニティは、現地社会のあらゆる面に深く溶け込みながら、ベトナムの発展にとってますます重要な資源となっています。世界中で、政治家、科学者、実業家、著名なアーティストとして社会から尊敬されるベトナム人が増えています。多くのベトナム人の知識人や専門家が、各国の大学、研究所、多国籍企業で重要な人材として活躍しています。

彼らの知性と能力、勤勉さと困難を克服する精神、そして美しい文化的伝統により、ベトナム人コミュニティは徐々に現地社会での地位を確立し、しっかりと根付いています。

国外在留ベトナム人は常に祖国に目を向け、国の発展に貢献しています。最近、ベトナムが（アジア名：ヤギを持つ）第3号台風とその余波の影響を受けている中、コミュニティの結束がより強く表れています。国内の被災者を支援するための多くの活動が始まっています。

ラオス在住のベトナム系移民、カオ・ティ・リーさんは次のように語りました。

（テープ）

「ベトナムの同胞のことを考えると、胸が痛みます。ニュースで洪水の様子を見て涙が出ました。私たちは少ないながらも心を込めて、故郷を支援するためにできる限りの力と資金を提供しています」

国外在留ベトナム人コミュニティの役割に関する一貫した見解

過去20年間、国外在留ベトナム人に関する党政治局の決議36号が発布されて以来、外務省は国外在留ベトナム人を対象とした多くの意義深いプログラムや活動を行ってきました。「春の故郷」、建国の祖フン王の命日への参加、チュオンサ島と大陸棚にあるリグDK1への訪問、ベトナム夏季キャンプ、ベトナム語顕彰の日などがその例です。これらの活動は、故郷を離れた様々な世代のベトナム人を祖国に呼び戻し、故郷への愛情を育み、国の発展に貢献したいという願望を高めることに貢献しています。

国外在留ベトナム人との全ての会合で、党と国家の指導者たちは、国の発展と国民の大団結における国外在留同胞の不可欠な役割を常に強調しています。先月末にハノイで開催された国外在留ベトナム人知識人・専門家フォーラムで、ファム・ミン・チン首相は次のように述べました。

（テープ）

「『国外在留ベトナム人コミュニティはベトナム民族から切り離すことができない一部であり、貴重な資源である』というのは、ベトナムの党と国家の一貫した方針です。国は祖国の建設と防衛における国外在留ベトナム人コミュニティに大きな期待を寄せています。これは国家の大きな力の源です。多くの専門家、実業家、同胞が様々な分野で優れた成果を上げ、ベトナムの名声を高めています。国外在留同胞の成功は国の成功でもあり、国は海外の同胞を誇りに思っています。」

今後、党と国家は、人材を惹きつけ、重用し、国外在留ベトナム人の貴重な潜在力、強み、資源を活用するための方針や政策を継続的に策定・改善していく方針です。同時に、国外在留ベトナム人コミュニティの正当な権利を保護し、同胞が安定した生活を送り、安心してビジネスを行い、現地社会に統合し、さらに発展できるよう支援するため、各国との協力を強化します。

外務省のレ・ティ・トゥ・ハン次官は次のように確信を示しています。

（テープ）

「党と国家の指導部の深い関心、国内の人々と海外の同胞の団結により、国外在留ベトナム人に関する作業がますます発展し、さらなる進歩を遂げることができると確信しています。『団結・強靭・発展』の国外在留ベトナム人コミュニティを実現し、ますます繁栄する幸福な国の発展への願望を共に実現していけるでしょう」

国家の正しい方針は、国外在留ベトナム人の民族的誇りと祖国への愛を喚起し、そしてこれからも国内外のベトナム人の大団結の強化に大きく貢献していくことでしょう。