山崎 こんにちは、山崎千佳子です。
ソン こんにちは、ソンです。
山崎 いよいよテトの元日まであと3日程となりましたね。人々のうきうき感も高まってきましたね。
ソン そうですね、私も楽しみです。
山崎 今日はテトに関する素朴な質問なんですが、テトで使われた盆栽や桃の花、梅の花、金柑の鉢植えはその年だけで終わりなんですか?
ソン 人やその物によると思います。家に庭のあるアンさんは、テトの後、庭に植えているそうです。
山崎 へえ。テトが終わるとその年だけで捨ててしまうと聞いたことがあるんですが。
ソン 確かに捨てる人が多いかもしれませんね。でも、アンさんのようにそのまま栽培する人もいますし、盆栽などはまた専門業者に売る人もいます。
山崎 ええ、せっかく買ったのに売ってしまうんですか?また、次のテトには新しいものを買うんですよね?
ソン そうなんですが、盆栽は手入れが難しいので、自分で世話すると枯らしてしまったり、花などはちゃんと咲かせられるかわからないということで、また売って、手元に残さない人もいるんです。
山崎 なるほど。で、また次の年に、きれいな気に入ったものを買うんですね。
ソン はい。でも、ある程度の質のものでないと売れないですし、植え替えもできないので、その植物の状態によりますね。
山崎 なるほど。これも聞いてみないとわかりませんね。ベトナムに関する素朴な疑問が1つ1つ解決していきます(笑)。では、リスナーのかたからのメッセージをご紹介しましょう。
ソン はい。神奈川県 川崎市の・おいかわ・かずあきさんから先月中旬に頂いたメッセージです。
「こちら日本ではお正月が終わり、次は節分を迎えることになります。ちょうどこの節分の時期が旧正月で、ベトナムではテトを迎える頃になりますね。日本のコンビニでは節分の時に食べる恵方巻の予約をしています。恵方巻はその年によって変わるのですが吉を招く方位に向かって無言でこれを食するものです。ベトナムではテトの時に縁起を担いだり、吉運を招くために何かを食べるようなことがあるのでしょうか?」
山崎 及川さん、メッセージありがとうございます。ソンさんは、恵方巻は知ってますか?
ソン いいえ、知りませんでした。東京に駐在していた時に、いろいろな日本食を食べましたけど、恵方巻はわからないですね。
山崎 日本でも恵方巻が一般的になってきたのは、この10年ぐらいじゃないでしょうか。関西で行われていた風習だったので、以前は私も知りませんでした。
ソン どんなものか後でインターネットで画像を見てみます。
山崎 はい。そして、前回のおしゃべりタイムで、テト中は犬肉を食べてはいけないという話が出ましたけど、逆に、テトの時に食べるものは何でしょう?
ソン テトによく食べるのは、干したタケノコと豚足のスープ、ガックという果物の実で赤く色づけされたおこわ、鶏肉、揚げ春巻きなどです。ガックは日本では、ナンバンカラスウリと言われているものです。ちなみに、犬の肉と同じ様に、イカもテト中は食べてはいけないと言われています。
山崎 いろいろありますね。他にベトナムのおせち料理はありますか?
ソン 日本のおせち料理はお正月用の特別なものかもしれませんが、ベトナムではいつも普通に食べる物も多いです。例えば、バインチュンです。
山崎 バインチュン。私はまだ食べたことがないんですが、よく聞きます。売り子の人が「バインチュン~」と言いながら自転車で売っていますよね。
ソン そうですね。バインチュンは「ちまき」です。昔から、テトの間は、花や果物、バインチュンは祭壇に欠かせないものになっています。
山崎 日本のちまきとは大分違うんですよね?
ソン はい。15センチから20センチぐらいの正方形の形で、もち米の中に緑豆の餡と豚肉が入っています。これをラーゾンというバナナの葉に似ている緑の葉っぱで巻いて、12時間ぐらい茹でます。
山崎 茹でる?蒸すんじゃないんですね。半日茹でて、とけてなくなりませんか?
ソン 大丈夫です。
山崎 日本のちまきは三角形で、笹の葉に包まれているので、結構違いますね。
ソン そうですね。ちなみに、ベトナム北部では四角い形ですが、南部のものは直径10センチぐらいの円柱型で、長さは40センチぐらいになります。
山崎 これも北部と南部で違うんですね。バインチュンはそれぞれの家で作るんですか?
ソン 20年ぐらい前まではそうでした。テトが近づくと、もち米や緑豆を買って、テトの2日前に、バンチュンを作り始めていましたね。
山崎 今は違うんですか?
ソン 残念なことに、バインチュンを作る家庭は減って、市場で買うか、店に注文するようになっています。テトの時期は寒いですから、バインチュンを茹でている間に、鍋の周りで、いろいろ話したり、イモやトウモロコシを焼いて食べたりしました。あの楽しい雰囲気は忘れられませんね。
バインチュンの作り方:
一番上の横列の左からの順番で、葉っぱの上に、もち米、緑豆、豚肉を入れ。次に、同じく、緑豆、もち米を入れてから、紐で包んであげる。
大きな鍋にバンチュンを並べ
バインチュンを茹でている間に、鍋の周りで、いろいろ話しをしたりする
約12時間茹でた後のバンチュン
山崎 古き良き時代ですね。次に、東京都大田区のくさなぎよしひろさんから、12月下旬に頂いたメッセージです。
「日本でもクリスマスが近づくにつれ、街や家をライトアップする風景が見られるようになりました。冬は夜が長いので、子供と一緒に見に行くことも出来ます。ベトナムでも夜にライトアップする場所はあるのでしょうか。冬のランタンも綺麗だと思います。」
ソン くさなぎさん、メッセージありがとうございます。ベトナムでもライトアップやイルミネーションは結構ありますよ。例えばハノイ市内では、9月2日の独立記念日や、10月10日のハノイ開放記念日、クリスマス、年末年始などになると、多くのメイン通りや観光スポット、ショッピングセンター、高層ビルはライトアップされますね。
山崎 ライトアップは、たくさんの人が写真をとっていますよね。ベトナムの人は写真好きだと思うのは私だけでしょうか(笑)?大きい道路のイルミネーション、電飾は日本以上に行われていると思います。何かイベントやお祭りが行われているように華やかです。次に、東京都台東区の山崎ひでのりさんから先月初めに頂いたメッセージです。
「VOVがベトナムと日本の架け橋だと私は思っております。私も53歳になります。若いリスナーが増えると良いですね。」
ソン 山崎さん、メッセージありがとうございます。お久しぶりですね。このVOVの日本語放送は、60代から80代のリスナーが多いんですが、最近では小学生などからも受信報告書を頂いています。
山崎 幅広い年齢層のかたに聴いて頂けるとうれしいですね。
今週もたくさんの方からメッセージを頂きました。ありがとうございます。最後に、お名前だけでもご紹介します。
- 北海道札幌市の・さかた・おさむ・さん
- 秋田県のしろ市の・やすい・あきひろ・さん
- 東京都あだち区の・あいかわ・おさむ・さん
- 神奈川県にのみや町の・せきもと・まさる・さん
- 新潟県じょうえつ市の・いまい・やすし・さん
- 石川県かなざわ市の・おおくち・たかし・さん
- 長野県こまがね市の・きたむら・ただお・さん
- 静岡県はままつ市の・とやま・よしひろ・さん
- 愛知県こまき市の・たぐち・のりずみ・さん
- 愛知県いちのみや市の・すずき・よしあき・さん
- 愛知県いなざわ市の・うさみ・ゆうじ・さん
- 愛知県名古屋市の・きたぐち・かつひこ・さん
- 愛知県とうごうちょうの・たき・かずひと・さん
- 三重県よっかいち市の・あさの・よしたか・さん
- 滋賀県ひこね市の・うえむら・めぐみ・さん
- 滋賀県おおつ市の・なかこうじ・かずお・さん
- 京都府京都市・なかむら・けいすけ・さん
- 大阪府みのお市の・はしもと・つよし・さん
- 兵庫県にしのみや市の・くぼ・まさと・さん
- 兵庫県ひめじ市の・ラジオネームM4さん
- 岡山県つやま市の・まえだ・あきお・さん
- 広島県ふくやま市の・にしむら・としや・さん
- 福岡県おかがき町の・ほかむら・ふみと・さん
- 宮崎県のべおか市の・ひよし・こういち・さん
- 沖縄県なご市の・なかむら・しょうじ・さん