台風3号が多大な被害をもたらした
リスナーの皆さんから寄せられたお便りを音楽と共にお送りするおしゃべりタイムの時間です。
ホアイ こんにちは、ホアイです。
アン こんにちは、アンです。
ホアイ アンさん、先週末、台風3号(アジア名:ディアンムー)はベトナム北部に上陸しましたね。
アン はい。防災対策が積極的に行われましたが、北部と中部の各地方は大きな被害を受けました。中部ゲアン省では、この台風により、1人が死亡しました。また、16軒の家屋が冠水したほか、6軒の家屋が倒壊しました。
ホアイ 一方、北部イエンバイ省では、16軒の家屋が倒壊し、千軒以上の家屋が冠水しました。現地当局は2つの調査団を被害地に送り、被害状況を調査しています。
アン さらに、北部ソンラ省でも、台風の影響により、死者1名と負傷者2名が出たほか、1人が行方不明となっています。台風による被害額は、320億ベトナムドン(日本円で1億4500万円)にのぼっていると見積もられています。
ホアイ 現在も、被害克服作業が積極的に進められています。被災者が一日も早く安定な普通の生活を取り戻すようお祈りします。では、お便りを紹介しましょうか。初めに岐阜県、美濃市のひらの・せいいち さんからのメールです。
― 番組の感想では、貴国では台風一号の為に、場所によっては、大きな被害が出たと聴きました。また、次の「ハノイ便り」の時間を拝聴して、男性教師しか居ない中部・ゲアン省の山岳地帯にある村の小学校を紹介していましたが、この地域がラオスとの国境に近く、また山岳地帯の為に、男性教師にしか来ることが出来ない理由、フエの学校から来た先生の話から外部との連絡が不便であることなど色んな話を興味深く拝聴することができました。しかし、やはり学校で子どもたちの顔を見ると、その気持ちは多少薄れるのではないでしょうか?と書いてくださいました。
アン ひらのさん、お便り、ありがとうございます。実は、ゲアン省だけではなく、山岳地帯の多くの地方も困難な状況にあります。そのため、その学校の教師のような人々はお手本と見られています。
ホアイ そうですね。彼らは、他の人と同じように、家族の生計を立てたり、過ごしやすい生活を送ったりしたいのですが、国の教育事業への責任感や、子どもへの愛情などにより、困難下にある各地方に赴き、自分の力と知恵を貢献する人々ですね。
アン そうですね。私は彼らと会ったことがありますが、とても感激しました。皆さんは、「子どもたちの微笑みは大きな励ましだ」といいました。次に、群馬県渋川市の鈴木・よしかず さんからの8月1日受信のメールです。
― 日本語課の皆様お変わり有りませんか。日本も暑い日が続いていますが、ハノイには負けますね。最低30℃、最高37℃、後少しで届きそうではありますが。南シナ海を巡る問題は周辺各国の放送の解説を聞き比べています。強引に埋め立てを行い、軍事基地を設けるなどは論外ですが。アメリカと中国の間で対立が何処まで深刻化するか不安です。別な見方で相互利益となる見解もあるようです。モン族の米、主食はもち米ではなくてうるち米なのですね。祭礼やお酒を造るのはもち米が主の様ですね。もち米の方が料理や加工に向いているからでしょうか。日本で食べられている煎餅、おかきの様な菓子はベトナムに有りますか。モン族は牛肉を食べないとの事ですが、理由は有るのでしょうか。昔からの伝承物語で牛肉を食べてはいけない理由が分かる物語はありますか。今回はこれで失礼します。皆様の御健康と御活躍をお祈りします。とのお便りでした。
ホアイ 鈴木さん、メールありがとうございます。領海紛争問題は懸念すべきものですが、最近は積極的な兆しが出ています。
アン そうですね。8月18日の解説でお伝えしましたように、中国とASEANは8月15日と16日の両日、中国の内モンゴル自治区満州里で、ベトナム東部海域(いわゆる南シナ海)問題を巡る高級事務レベル会合を開き、法的拘束力を持つCOC=海上行動規範の枠組み草案を2017年半ばを目標に作ることで合意しました。また、双方は海上で不測の事態に対応するためのホットラインの運用指針と衝突回避ルールの導入でも合意し、9月上旬にラオスで開かれる中国・ASEAN首脳会議で正式承認されるとしています。
ホアイ 実際、ベトナム東部海域での緊張情勢は関係各側に予断できない深刻な被害をもたらす可能性があります。こうした中、中国もASEANもCOCの重要性を十分に認識しています。したがって、この10年間に活用されてきたDOCの代わりに、拘束力のあるCOCが早期に制定されることが期待されています。
アン さて、鈴木さんからのご質問についてですが、ベトナムはコメの輸出国ですから、おコメが原料のお煎餅とおかきはあります。そして、人気がありますよ。
ホアイ 話は変わりますが、鈴木さんが取り上げたモン族のことについてちょっと驚いています。この放送と他の情報が混線したのかもしれませんね
アン (笑)そうですね。先ず、モン族のメイン食料はおコメではなく、トウモロコシです。そして、モン族の人々は牛肉も食べます。北部山岳地帯カオバン省に住むモン族の人々が飼っている牛は、お肉が美味しいことで全国的にも有名です。その知名度は日本国内での神戸牛の知名度に劣らないとも言えます。特に、くん製の牛肉はすごく美味しいつまみとして知られています。
ホアイ 鈴木さん、この日本語放送は毎週月曜の「ベトナム54の民族の色彩」というコーナーで、少数民族について紹介しており、その中にモン族があります。現在も、それらの原稿は私達のHPでまだ残っています。時間を作ってアクセスして、参考にしてくださいね。次に兵庫県、明石市の やぐら・てつや さんからのメールです。
― スタッフの皆様、こんにちは。2016年も早いもので半分が過ぎました。当地ではまだ梅雨明けしていませんが、晴れの日は真夏日のように暑いです。湿度が高いので嫌な汗をかきますね。魚の大量死をニュースで知りましたが、漁師の方々や食材として使用されている人は大打撃ですね。怒りの持って行き場がない感じではないでしょうか?ベトナム紹介では「1日1回家族で食事を」は良いことだと思います。私も家族が寝ている間に朝、家を出ますので、夜しか一緒に食事がとれませんが、1日1回でも家族が顔をあわせ食卓を囲むことは円満な家庭づくりの一つかもしれないと、あらためて考えさせられました。と書いておられました。
アン やぐらさん、ありがとうございます。魚の大量死については、台湾系企業フォルモサ社が責任を負い、賠償を公約しました。これは漁民の怒りを癒しました。そうはいっても、一度汚れた海が元に戻るのは時間がかかるでしょうね。
ホアイ さて、「1日1回家族で食事を」についてですが、やぐらさんもしていることを知って、嬉しいです。女性の立場だからです。
アン いいえ、女性だけではなく、男性も支持しています。やぐらさん、今後も是非その良き習慣を守ってくださいね。これは、子どもの教育にも役立つと思います。続いて東京都、多摩市の はまだ・すすむ さんからのメールをご紹介します。
― ベトナムディスカバリー、ベトナム紹介を楽しく聞きました。 陶器を焼く燃料が時代によって変化し、今ではもみ殻を使用しているとのこと。環境にも配慮しなければ、伝統的な産業も立ち行かなくなっていくのでしょうか?燃料代削減という価格的なものなのでしょうか? それにしても、地名等の固有名詞を聞き取るのはむずかしいですね・・・ 以上の報告が貴局と確認されましたら、受信確認証をお送りいただけましたら幸いです。とのお便りでした。
ホアイ はまださん、ありがとうございます。私たちは、はまださんに受信証明書をお送りしましたが、受け取りましたか。受け取ってから教えってくださいね。さて、もみ殻を陶器を焼く燃料として使うことについてですが、環境保全や、燃料代削減だけではなく、陶器の質的向上にも役立つということです。
アン そうですね。職人らの話ですが、もみ殻が発する熱は陶器にとってちょうどいいとしています。地名の聞き取りの難しさについてですが、ベトナム語は無声音で終わることが多いので、全部発音すると、ベトナム語でなくなります。どうぞご理解下さい
ホアイ いかがでしたか、はまださん。これからもこの日本語放送をお聴きになって、沢山のお便りを送ってくださいね。お願いします。では、最近、お便りとメールをお寄せくださった方々をご紹介します。
では、最近、お便りとメールをお寄せくださった方々をご紹介します。
・ 北海道札幌市の・あべ・まこと・さん
・ 栃木県栃木市の・はっとり・まさひろ・さん
・ 埼玉県ふじみ市の・やまざき・ふみひこ・さん
・ 神奈川県、いせはら市の・なかむら・たかよし・さん
・ 埼玉県かわぐち市のおがさわら・ひろゆき・さん
・ 東京都ふちゅう市の・さえき・よしのり・さん
・ 東京都ねりま区の・かい・もとふみ・さん
・ 東京都たいとう区の・うえたけ・あつお・さん
・ 神奈川県にのみや町の・せきもと・まさる・さん
・ 神奈川県かいせい町の・かわせ・かずひさ・さん
・ 石川県かなざわ市の・おおくち・たかし・さん
・ 三重県とば市の・きば・まさと・さん
・ 滋賀県もりやま市の・よねだ・てつお・さん
・ 滋賀県りっとうちょうの・いのうえ・ゆくお・さん
・ 鳥取県とっとり市の・かみみやた・こうへい・さん
・ 広島県ふくやま市の・にしむら・としや・さん
・ 愛媛県さいじょう市の・あきずき・としみつ・さん
・ 福岡県おかがき町の・ほかむら・ふみと・さん
・ 長崎県、長崎市の・ふるかわ・はやと・さん
リスナーの皆さん、お便り、いつも ありがとうございます。これからも引き続きこの放送をお聞きになって、たくさんのお便りをお寄せくださいね。私たち、日本語課スタッフ一同心からお待ちしております。それでは、来週のこの時間に又、お会いしましょう。ご機嫌よう。