映画『Cu Li Never Cries』の一場面(写真:Cadence Studio) |
ソン リスナーの皆さん、こんにちは、ソンです。
タオ こんにちは、タオです。
ソン タオさん、ファム・ゴック・ラン監督の長編映画「Cu Li Never Cries」が、イタリア・ローマで開催された第22回アジアン映画祭で最優秀作品賞を受賞しましたね。
タオ そうですね。この作品は、静かなモノクロの映像で、過去と向き合う女性の心の旅路を描いており、その繊細な表現が高く評価されています。
ソン 国際的な映画祭での受賞は、ベトナム映画界にとって大きな励みになりますね。これを機に、より多くのベトナム映画が世界へ羽ばたいてほしいものです。
おいかわ・かずあきさん(本人が提供する写真) |
タオ 本当にそうですね。今後のさらなる活躍に期待したいです。それではここで、お便りをご紹介しましょう。はじめに、神奈川県かわさき市のおいかわ・かずあきさんからのコメントをご紹介します。
― 4月30日のベトナム南部解放国家統一50周年記念番組を拝聴させていただきました。「ニュース」ではベトナム南部解放・国家統一50周年記念式典の様子がライブされながらのリアルな感じで報じられ、パレードに参加した人々やそれをテレビ、ラジオなどを通じて視聴した国民が改めてベトナムはひとつの国、ベトナム民族はひとつであるということに誇りとアイデンティティーを持っていることが伝わってきてとても感銘し何だか涙が落ちてきました。特集番組「平和への旅」ではベトナムの画家たちにフォーカスを当て、又、国際ジャーナリストなどのコメントから1975年から復興は100年くらいかかるだろうという予想を覆して50年という半世紀の間に見事に復興しこれからも未来に向けて力強く前進していくベトナムの姿が映しだされ感動しました。ベトナムの「独立」「平和」「自由」の精神と「和解と協力」という寛容さにリスペクトしています。素晴らしい50周年記念番組でした。
ソン おいかわさん、あたたかいお便りと深い共感の言葉をありがとうございます。番組制作に関わった私たちにとって、こうした反響をいただけることは何よりの励みです。
タオ また、2025年の「ベトナムについて何を知っていますか」コンテストにもご参加いただき、重ねて感謝申し上げます。お寄せいただいた作品は確かに受け取っております。今後の結果発表もどうぞご期待ください。
南部解放・国家統一50周年記念閲兵・行進式典のリハーサル(写真:Thanh Vũ/TTXVN) |
ソン 次に、東京都たま市のはまだ・すすむさんからのお便りをご紹介します。
― 久しぶりのレポートとなります。ベトナム南部解放・国家統一50周年、誠におめでとうございます。いまだにあの時の映像、戦車が突入してきた映像を覚えています。今日の特別番組は大変興味深く聞きました。前半ではベトナム国民の喜びがよく伝わってきました。しかし、最も印象的だったのは後半の特別番組「平和への道」でした。戦争当事国のフランス人ジャーナリストやマクナマラ国防長官のご子息へのインタビューは様々な恩讐を乗り越えて、平和を目指して進んでいくという決意が表れていると強く感じました。
タオ はまださん、お久しぶりのお便りをありがとうございます。そして、節目の年に際しての祝福の言葉、心より感謝申し上げます。
ソン 特に『平和への道』で取り上げたフランス人ジャーナリストや、マクナマラ元国防長官のご子息へのインタビューに、深いメッセージを感じていただけたとのこと、大変うれしく思います。戦争を越えてつながる対話の姿を今後も丁寧に伝えてまいります。
ホーチミン市の女性たちが伝統衣装アオザイを身にまとい、行進に参加(写真:Thu Hương/TTXVN) |
タオ 次に、福岡県おかがき町のほかむら・ふみとさんからのお便りをご紹介します。今回ご紹介する内容は、ほかむらさんからいただいた2通のお便りをまとめたものです。
― ベトナムの声スタッフの皆様、お元気ですか?こちら福岡は4月中旬に入り、さくらの花もソメイヨシノから八重桜の季節になろうとしています。ハノイの街は、そろそろ30度を軽く越える日がもうすぐ来ますね。ところでベトナム伝統衣装アオザイにも夏服冬服ってありますか?暑くなります。ご自愛ください。3月20日のおしゃべりタイムにて私の詰まらないお便り紹介して頂きありがとうございます。私がベトナムの声日本語課と出会って今年で42年になりました。その割にはベトナムのことを余り知っていなかったので、特に1990年代後から2000年代はベトナム通になりたくてラジオを毎日のように拝聴していました。今、家事が忙しく体の健康を崩したこともあって毎日拝聴することは出来なくなりました。それでもベトナムとモンゴルはアジアの中でもとりわけ好きな国々のふたつです。
ソン ほかむらさん、お便りありがとうございます。長年にわたって「ベトナムの声」を応援してくださっていること、そして42年ものお付き合いがあることに、私たち一同、心より感謝申し上げます。体調が優れない中でもお便りをお寄せいただき、とても励みになります。
タオ ご質問のアオザイについてですが、基本的なデザインは共通ですが、季節に合わせて素材が変わります。たとえば、夏は薄くて軽いシフォンや絹のような通気性の良い生地が使われ、冬はベロアや厚手の素材が選ばれることもあります。こうした柔軟な工夫によって、アオザイは一年を通して親しまれているのです。
日本市場で輸入販売される最初のベトナム精白米製品であるA AnブランドのST25米の発売記念式典(写真:Đào Thanh Tùng/TTXVN) |
ソン これからも、無理のない範囲で「ベトナムの声」を楽しんでいただければ幸いです。どうぞご自愛ください。次に、大阪府せっつ市のこはら・みきおさんからのお便りをご紹介します。
― ハノイからの日本語放送、4月29日、夜9時からの9840kHzを聴きました。受信状態は、良く聴こえていましたが、少し混信のような雑音が気になりました。さて、日本では、昨年から主食のコメの値段が上がり続け、政府による備蓄米の放出が行われましたが、価格は高止まりしています。ベトナムにおいても、コメが多く生産され、人々の生活に欠かせない食糧になっていると思います。日本の、このところのコメの価格高騰に対して、ベトナム産のジャポニカ種(短粒種)の輸入が検討され、日本の業者が買い付けているという話があります。そして、関税を支払って日本市場に出しても、十分な割安感があるようです。ベトナムでのジャポニカ種の作付けは、どのような状況なのでしょうか。輸出に回すに足りる、かなりな量が、生産されているのでしょうか。外国からのコメ輸入の件は、何よりも残念なことですが、日本政府のコメ政策は硬直化していて、輸入による外圧でもないと改善されないのではないか、と思ったりします。これからも、「ベトナムの声」日本語放送を聴いていきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。
タオ こはらさん、お便りありがとうございます。日本のコメ価格高騰とそれに伴うベトナム産ジャポニカ米への関心について、詳しくお書きいただき、興味深く拝読いたしました。
ソン 現在、ベトナムではアンザン省やドンタップ省などを中心にジャポニカ種の栽培が進んでおり、日本、韓国、中国・台湾などに向けた輸出体制も整備されています。品質管理や輸送体制の向上により、年々輸出量も増えているようです。
タオ こはらさんのように、食や農業にもご関心をお寄せいただけることはとても嬉しいです。今後も農業や食料安全保障に関する話題を、番組の中でお伝えしてまいりますので、ぜひ引き続きお楽しみください。
ソン 今週もたくさんの方からお便り、メッセージを頂きました。ありがとうございます。最後に、お名前だけでもご紹介させて頂きます。
・ 宮城県わくやちょうの・たけだ・おさむ・さん
・ 東京都ねりま区の・かい・もとふみ・さん
・ 東京都としま区の・おがさわら・たかし・さん
・ 神奈川県いせはら市の・なかむら・たかよし・さん
・ 神奈川県かいせい町の・かわせ・かずひさ・さん
・ 愛知県名古屋市の・はっとり・たつあき・さん
・ 福岡県北九州市の・きのした・ひろみち・さん
・ 福岡県おかがき町の・ほかむら・ふみと・さん
・ インドのShivendu Paulさん
・ インドのNajimuddinさん
・ ブラジルのCarlos Daniel R. Da Silvaさん
それでは今日のおしゃべりタイムはこの辺で。来週またお聞きいただきましょう。