
アブドラ国王(写真:Press TV)
サウジアラビアの国営テレビは23日、アブドラ国王が現地時間の午前1時(日本時間の午前7時)に死去し、新しい国王にサルマン皇太子が即位したと伝えました。
アブドラ国王はサウジアラビアのアブドルアジズ初代国王の息子として1924年に首都、リヤドで生まれ、2005年に、ファハド国王の死去に伴って6代目の国王となりました。
アブドラ国王は、皇太子時代から中東地域のさまざまな問題に積極的に関与し、中東和平問題では2002年にイスラエルが占領地から撤退する代わりにアラブ諸国がイスラエルを国家として承認するという包括的な和平案を提案しました。
また2001年の同時多発テロ事件では、実行犯の多くがサウジアラビア出身だったことから、アメリカとの関係が一時緊張しましたが、テロ対策の強化に乗り出すことで信頼を回復しました。
最近は、内戦が続くシリアのアサド大統領を強く非難し、アラブ諸国の中でもアサド政権の打倒を目指す急先ぽうとして反政府勢力に資金や武器を提供してきました。
一方、国内では聖地メッカを抱えるサウジアラビアの国王として、厳格なイスラム教に基づく統治を行いつつも、おととし議会に当たる「諮問評議会」に初めて女性の議員を任命し、女性の地位向上に取り組むなど緩やかな改革を進めてきました。