イスラエル 軍事作戦に反対の大規模集会 停戦で人質の解放を
(VOVWORLD) -イスラエル軍がパレスチナのガザ地区での軍事作戦を強硬に進める中、イスラエル最大の商業都市、テルアビブでは大規模な集会が開かれ、参加した人たちはイスラム組織ハマスとの停戦を通して、人質の解放を実現するよう訴えました。
イスラエル軍は7日もパレスチナのガザ地区への攻撃を続け、ガザ地区の保健当局は7日、過去2日間で95人が死亡したとしています。
またイスラエル軍はハマスに拘束されていたタイ人の男性1人の遺体を収容したと7日、発表しました。
こうした中、イスラエル最大の商業都市テルアビブでは7日、ガザ地区での停戦を求める集会が開かれ、数千人が集まりました。
参加した人たちは軍事作戦は人質の命を危険にさらし、ガザ地区の住民の犠牲を増やすだけだとして、ハマスとの停戦を通して人質の解放を実現するよう政府に訴えました。
女性の1人は「この戦争を終わりにするよう求めます。戦争には勝者はいません」と話していました。
イスラエル国内では軍事作戦に反対する世論が根強く、地元のシンクタンクが6日に公表した世論調査ではおよそ50%の人が、ガザ地区での軍事作戦は人質の解放やハマスの壊滅にはつながらないと回答しています。
イスラエル政府は停戦と人質解放に向けた協議でハマスへの圧力を強化するためだとして、軍事作戦を強硬に進めていますがイスラエルとハマスの立場の隔たりは埋まらず、協議に進展の兆しは見えていません。(NHK)