イスラエルとハマスが停戦交渉再開、ガザでは72時間で数百人死亡

(VOVWORLD) - イスラエルとパレスチナ自治区のイスラム組織ハマスは17日、カタールで停戦協議を再開したと明らかにしました。

その一方で、イスラエル軍はガザへの爆撃を激化させており、過去72時間で数百人が死亡しました。また、新たな大規模地上侵攻に向けた準備を進めています。

ハマス指導部のメディア顧問であるタヘル・アルヌヌ氏はロイターに、17日にドーハでイスラエル代表団との新たな間接協議が始まり、あらゆる問題について「前提条件なしに」協議したと述べました。

「ハマス代表団は自らの立場を説明し、戦争の終結、捕虜交換、イスラエル軍のガザ地区からの撤退、同地区への物資搬入許可の必要性を指摘した」と語りました。

イスラエルのカッツ国防相も声明で、ハマスに拘束されているイスラエル人の人質解放に関する交渉がドーハで再開されたと発表しました。イスラエル側がまず停戦やガザ封鎖の解除に合意することなく協議が始まったと指摘しました。

パレスチナ保健当局によりますと、イスラエル軍による新たな空爆作戦が開始されてから3日目に当たるこの日だけで、少なくとも146人が死亡しました。さらに数百人が負傷して病院に搬送され、多数ががれきの下敷きになっているとみられます。

イスラエルは新たな作戦でガザ地区のさらなる領域確保を目指し部隊を動員していると発表しました。ロイターの記者は、ガザ地区の郊外にイスラエル軍の戦車が集結しているのを目撃しました。

ハマスは声明で「ガザ北部は組織的な絶滅作戦にさらされている」と主張しました。バグダッドで開催中の首脳会議に出席しているアラブ諸国の指導者らに対し、イスラエルの攻撃を止めさせ援助物資の搬入を確保するよう訴えました。

アラブ連盟首脳会議では、カタールと共にガザ和平交渉の仲介役を担うエジプトのシシ大統領が、イスラエルの行動はパレスチナ人を「抹殺し、絶滅させ」、ガザ地区におけるパレスチナ人の存在を終わらせることを目的としていると非難しました。(ロイター)

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