コロンビア大統領選の候補者が銃撃される 容疑者は未成年か
(VOVWORLD) - 来年のコロンビア大統領選挙に出馬する可能性がある保守系野党のミゲル・ウリベ上院議員が、7日、首都ボゴタで銃撃され、病院に搬送されました。ウリベ氏は現在、重体となっています。
ミゲル・ウリベ上院議員(写真:The City Paper Bogota) |
政府や所属政党の発表によりますと、ウリベ氏はボゴタ市内の公園で選挙活動中、背後から銃撃を受けました。ソーシャルメディアには、頭から血を流して倒れている様子が投稿されています。
サンチェス国防相は、容疑者1人を逮捕したと明らかにし、他に関与した人物がいないかどうか捜査を進めていると述べました。政府は、情報提供者に対して73万ドル、日本円でおよそ1億1千万円の報奨金を提示しています。
左派のペトロ大統領は、逮捕された容疑者が未成年であることを明かし、「誰が背後でこの犯行を指示したのか徹底的に捜査する」と述べました。また、大統領府は暴力行為に「断固として強く反対する」とし、迅速な真相解明を求めています。
ウリベ氏は現在、政党の正式な大統領候補ではありませんが、国民的な注目を集めている政治家の一人です。名家の出身で、父親は実業家、母親はジャーナリストでしたが、過去に武装集団に誘拐され、救出作戦中に命を落としました。
今回の事件は、選挙を前にした政治的な暴力の高まりへの懸念を強めています。(ロイター)