(VOVWORLD) - 国際移住機関(IOM)が12月28日に公表したデータによりますと、スーダン西部および南部での暴力の激化により、わずか3日間で1万人を超える人々が住居を追われました。
IOMによりますと、12月25日から26日にかけて、チャドとの国境に近いスーダン西部の地域が攻撃を受け、7000人以上が避難しました。また、南コルドファンの州都カドグリでも、およそ3,100人が退避を余儀なくされました。カドグリは、飢饉の影響に加え、準軍事組織の即応支援部隊(RSF)に1年半以上包囲されているとされています。
現在、コルドファン地域では、RSFとスーダン国軍との間で激しい戦闘が続いています。RSFはエル・ファーシル市を制圧し、スーダン西部のダルフール地方を全面的に掌握したとされています。
スーダンの紛争では、これまでに数万人が死亡し、国内外で1,200万人以上が避難を余儀なくされる事態となっています。国連は、この状況を「世界最大規模の避難危機」と位置づけています。