ドンホー版画制作の技術、ユネスコ無形文化遺産に登録
(VOVWORLD) -これは、ベトナムにとって17番目となるユネスコから認定を受けた無形文化遺産です。
ベトナム北部バクニン省の「ドンホー版画制作の技術」は、12月9日午後、インドのニューデリーで開催されたユネスコ国連教育科学文化機関の「無形文化遺産の保護に関する2003年条約」第20回政府間委員会において、「緊急に保護する必要のある無形文化遺産リスト」に正式に登録されました。
これは、ベトナムにとって17番目となるユネスコから認定を受けた無形文化遺産です。
バクニン省におけるドンホー版画制作の技術は、約500年前に誕生しました。この技術を実践するコミュニティは、木版印刷の技術を用いて、題材、印刷技術、色彩、図案において独自の特色を持つ版画を生み出してきました。版画の題材は、祭祀、祝賀、歴史、日常生活、風景など多岐にわたり、旧正月テトや中秋節に版画を飾るという慣習と結びついています。
バクニン省人民委員会のマイ・ソン副委員長は、次のように述べています。
(テープ)
「ドンホー版画がユネスコによって認定されることは、この民間版画が持つ独創的な手工芸技術の集合体であり、ベトナムのアイデンティティとベトナム人の人生哲学が作品一つひとつに表現されていることへの国際的な評価です。この出来事は、世界の遺産マップにおけるバクニン省の文化的地位を高めることに貢献します。この度の登録が実現するまで、私たちは何世紀にもわたり、創造、保存、伝承に尽力してこられたドンホーの住民コミュニティと、代々の職人の方々の貢献を高く評価しています」
現在、ベトナムはユネスコにより、合計37件の遺産が各種リストに認定・登録されています。