パキスタン、インドとの貿易停止 カシミール情勢巡り緊張激化

(VOVWORLD) - パキスタン政府は、インドの措置について「一方的で不当だ」と非難しました。
パキスタン、インドとの貿易停止 カシミール情勢巡り緊張激化 - ảnh 12025年4月23日、カシミール地方で観光客を狙った襲撃事件後、警備に当たる治安部隊(写真:ANI/TTXVN)

パキスタン政府は24日、インドとの貿易を停止し、国境を閉鎖するなどと発表しました。これは、両国が係争しているカシミール地方のインド側支配地域で観光客ら26人が殺害されたテロ事件を巡り、インドがパキスタンの関与を主張して報復措置を取ったことに対抗したものです。核保有国同士の緊張がさらに高まっており、国際社会からの懸念も広がる見通しです。

パキスタン政府は、インドの措置について「一方的で不当だ」と非難しました。その上で、インドの航空会社がパキスタン上空を通過できないよう制限するほか、首都イスラマバードにあるインド高等弁務官事務所(大使館に相当)の体制縮小と、軍関係者に対する国外退去命令を発表しました。

また、カシミール問題の交渉による解決を定めた1972年の「シムラ協定」を含む、すべての二国間合意の停止も示唆しました。

一方、インド政府は23日、両国を流れるインダス川の水資源配分を定めた条約の効力停止を発表しています。(共同通信)

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