ベトナム 国連のグローバル・ガバナンスにおける中心的役割を支持
(VOVWORLD) - 国連の「第3回海洋会議(UNOC3)」に出席するためフランス・ニースを訪れているファム・ミン・チン首相は、9日、国連の上級指導者らと個別会見を行いました。
グテーレス国連事務総長との会見 |
フィレモン・ヤン国連総会議長との会見で、チン首相は、ベトナムの国家発展戦略と外交方針について説明しました。そのうえで、今後も、ヤン議長が国連とベトナムとの協力関係をさらに推進し、より多くのベトナム人の国連機関での勤務を支援するよう要請しました。
これに対し、フィレモン・ヤン議長は、国連の活動へのベトナムの積極的な貢献や、国連憲章の尊重に高い評価を示しました。さらに、ベトナムの積極的かつ能動的な役割と国際的地位の向上を歓迎し、国連憲章、国際法および多国間主義の尊重を推進するうえで、ベトナムとの協力を強化していく考えを示しました。
同日、チン首相はアントニオ・グテーレス国連事務総長とも会見しました。席上、チン首相は、グローバル・ガバナンスにおける国連の中心的役割を重視し、引き続き多国間主義と国際法を支持するとともに、対話と協力の促進に向けての世界的な取り組みに貢献していく方針を強調しました。また、国連改革についても、より効果的な方向での改革を支持する姿勢を示しました。
さらに、チン首相は国連に対し、ベトナムの海洋経済の発展、防災能力の強化、気候変動対応、エネルギー転換などの支援を継続するよう要請しました。
これに対し、グテーレス事務総長は、ベトナムを平和と持続可能な発展の模範的な存在として高く評価するとともに、グローバルな課題解決に向けたファム・ミン・チン首相の「全人的・包括的」ビジョンとアプローチに強く賛同する考えを示しました。