ベトナム・アゼルバイジャン首脳会談、戦略的なパートナーシップ樹立で合意

(VOVWORLD) -アゼルバイジャンのイルハム・アリエフ大統領の招きに応え、5月7日から8日まで、ベトナムのトー・ラム党書記長夫妻は、国賓としてアゼルバイジャンを訪問しました。
ベトナム・アゼルバイジャン首脳会談、戦略的なパートナーシップ樹立で合意 - ảnh 1首脳会談の様子

7日午後、大統領府で、アリエフ大統領はトー・ラム書記長夫妻を迎える歓迎式典を主宰した後、トー・ラム書記長と首脳会談に臨みました。

席上、アリエフ大統領は、アゼルバイジャンが、物流、海運港湾、鉄道、航空、再生可能エネルギーなどの分野において、ベトナムと協力したい意欲があると明らかにするとともに、ベトナム企業の同国進出を期待し、アゼルバイジャンに進出するベトナム企業の事業展開と投資のために便宜を図っていくことを約束しました。
これに対し、トー・ラム書記長は、ベトナムが常にアゼルバイジャンとの従来からの友好関係と多岐にわたる協力を重視しており、地域におけるアゼルバイジャンを重要なパートナーと位置づけていると明らかにするとともに、両国関係が今後も絶えず発展していくことを望んでいると述べました。
両首脳は、共通の関心事項である国際および地域問題についても意見交換を行い、国際法と国連憲章に則って、平和的措置による意見の相違や対立の解決の重要性を強調するとともに、ベトナム東部海域、いわゆる南シナ海問題を巡るASEAN東南アジア諸国連合の立場に対する支持を表明しました。
ベトナム・アゼルバイジャン首脳会談、戦略的なパートナーシップ樹立で合意 - ảnh 2トー・ラム書記長(左)とアリエフ大統領

首脳会談後、トー・ラム書記長とアリエフ大統領は、協力文書の調印式に立ち会い、ベトナム・アゼルバイジャン間の戦略的なパートナーシップ樹立に関する共同声明を採択しました。共同声明では、両国が外交、経済協力、エネルギー、農業、環境、運輸、安全保障協力、教育訓練協力、司法、文化、観光、人的交流、多国間フォーラムでの協力など、あらゆる分野での協力をさらに深化させていくことが明記されています。

会談直後の共同記者会見で、アリエフ大統領は、今回調印された協力文書が両国にとってより良い未来、特に教育と物流分野での協力に向けた非常に重要な進展を示していると確認しました。
一方、トー・ラム書記長は、共同声明の内容を実現し、二国間関係を新たな発展の時代に進めるために、両国が以下の5つの解決策について合意に達したと述べました。
(テープ)
「各級代表団の相互訪問を強化すること。ベトナム共産党とアゼルバイジャンの与党である新アゼルバイジャン党、およびアゼルバイジャンの有力政党との関係を促進すること。締結済みのハイレベル文書や合意書を効果的に実施するとともに、既存の協力メカニズムを共同で効率化させると同時に、新たな協力メカニズムの設立を検討すること。経済貿易・科学技術協力に関する政府合同委員会の効率性を高め、貿易・投資振興、両国間企業家の連携を強化することにより、実質的かつ包括的な経済貿易協力を推進すること。そして、エネルギー・石油ガス分野での協力を重点的に発展させ、鉄道、海運、農業、加工・製造業などの潜在的な分野での協力を促進することです」
トー・ラム書記長はまた、両国が国防・安全保障、文化、スポーツ、観光、教育訓練、草の根交流などの分野における協力を促進する必要があるとの見解を示しました。

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