(VOVWORLD) - 14日午前、南部ドンナイ省でニョンチャック3火力発電所およびニョンチャック4火力発電所の商業運転開始式典が行われ、ファム・ミン・チン首相が出席しました。
両発電所は、輸入の液化天然ガス(LNG)を燃料として使用する、ベトナム初のプロジェクト群で、温室効果ガス削減の先導的な取り組みとして、2050年までの「ネット・ゼロ」達成に向けた重要な一歩と位置づけられています。
式典でチン首相は、ニョンチャック3・4の商業運転開始について、ベトナムにおける電力分野の「ガス化市場」の礎を築くものであると強調しました。
また、柔軟でクリーン、安定かつ近代的な国家エネルギーシステムの構築に向けた大きな前進であり、投資コストは最小、規模は最大、技術は最新、出力は最大、そして電力価格は最も競争力があるプロジェクトであるとしています。この事業は、石炭火力に比べて二酸化炭素排出量を約40%、石油火力と比べても約30%削減でき、ベトナムがグリーンで持続可能、かつ近代的なエネルギー開発モデルへと本格的に転換したことを象徴していると明らかにしました。
首相はさらに、両発電所の成功が、今後ベトナムがより大規模で、より先進的、より高い基準を満たす国家重要エネルギーインフラ事業を展開していくための原動力になると述べました。
〈情報ボックス〉
ニョンチャック3および4火力発電所は、国営石油ガスグループ「ペトロベトナム」傘下のベトナム石油・ガス電力総公社(PV Power)が投資主体となり、建設されました。
総投資額はおよそ14億ドル。アメリカGE社製の最新鋭ガスタービン「9HA.02」を採用し、世界最高水準の出力と効率を誇る。2基合わせた総出力は約1,624メガワットで、年間およそ90億キロワット時の電力供給が見込まれている。