復旦大学、米機関と協力してMERSウイルス抗体の開発に成功
中東や韓国で感染が拡大している中東呼吸器症候群(MERS)について、上海の復旦大学と米国の国立衛生研究所がウイルス抗体の開発に成功したことを、中国国内の呼吸器疾病専門家が明らかにしました。シンガポール・聯合早報が15日報じました。
呼吸器疾病の専門家で広東省MERS予防専門家グループ長を務める鐘南山氏が先日中国・華商報のインタビューを受けた際、「わが国のMERS抗体研究に進展があった」とし、復旦大学基礎医学院の研究グループが米国立衛生研究所と協力してMERSコロナウイルスに超強力な活性を持つ抗体M336を開発、動物実験で非常な有効性が確認されたことを明らかにしました。
体内のウイルス量が多くなるMERSにおいては、抗ウイルス薬の研究開発よりも抗体を用いてウイルスを殺すほうが有効とのことです。
鐘氏はまた、現在のところMERSウイルスに明らかな変異は発生していないとする一方、小さな変異については「より多くのウイルス株を追跡観察する必要がある」と説明しました。「いずれにせよ、前に比べてウイルスの伝播力は強くなっている」と語りました。
中国における最初のMERS感染例は、香港経由で広東省に入った韓国人男性。鐘氏はこの患者について「病状は安定しており6日連続で発熱していない。また、抗体も現れ始めた」としています。