クェット博士
「医師として常に、損益を考えずに、最も重要なことは、自分は何をするのか、患者のために何が出来るかを思わなければなりません。」これは、ハノイ市内のベト・ドク病院院長のグェン・テェン・クェット博士の信念であり、生活の方針でもあります。先ごろ、クエット博士は首都ハノイの「優秀市民」10人の中の一人として顕彰されました。
かつて、関節症に罹っていたグェン・バン・ズンさんにとって、クェット博士は恩人ともいえます。クェット博士を思い出すたびに、ズンさんは「クェット博士は患者の痛みと心配を深く理解するだけでなく、最も効果的な治療法方で治療してくれた医師である」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「基本的な検査を全て済ませた後、他の多くの医師から手術は無理だと言われましたが、クェット博士だけは私に手術しなければならないと断言しました。さらに、クェット博士は、私の為に最も良い方法で治療してくれると言いました。そのお陰で、現在、私の健康が回復できるようになりました。クェット医師は決断の人です。これは、重要だと思います。」
ところで、これまでに、クェット博士は30年間にわたり、患者の手術を行なってきましたが、彼は常に、優れた手術医を目指して、絶え間なく取り組んでいます。その為、彼には、研究事業に尽力し、患者の診療治療及び手術に参加する他、科学シンポジウムを主催するなど毎日仕事が詰まっています。
努力と創造性によりクェット博士は、ベトナムでトップレベルの外科手術の専門家になりました。さらに、クェット博士が院長を担うベト・ドク病院はベトナム国内とアジア地域における最大となる外科手術センターとなっています。クェット博士はについて、ベト・ドク病院に勤めるグェン・クアン・ギア医師は次のように明らかにしました。
(テープ)
「クェット博士の同僚になってから15年経ちました。彼は、優れた臨床医だと思います。彼は、患者の診療治療に直接参加するほか、管理業務においても優秀です。クェット博士は常に若いの医師の育成と病院の幹部職員に配慮しています。そのほか、クェット博士はベト・ドク病院の各世代の医師を教えた教師ですよ」
ベト・ドク病院は国内の最大外科病院であるため、いつも過密状態にあります。この状態を解消する為に、クェット博士は様々な措置を取っており、効果をもたらしてきました。例えば、診療所における患者の病状に合わせた治療法の選択、サテライト病院の建設、各地域の病院の治療作業の補助、質の高い治療施設の増加、接客マナーのサービスの刷新などです。
毎年、ベト・ドク病院はおよそ3万4千例の手術を行ないますが、その中の7割あまりは特別な手術です。同病院は腎移植を常時にする他、脳死肝移植技術をも行えるようになっています。クェット博士は次のように語りました。
(テープ)
「国内のみならず、地域内のトップ病院なので、私たちには様々な困難があります。しかし、病院のスタッフは保健省、党と国家から託された全ての任務を全うする為に尽力しています。」
このように語ったクェット博士は「仕事上で最も嬉しいことと幸せを感じる時は科学研究のための労働と貢献である」と明らかにしました。