ニンビン省の観光名所であるスアン・トゥイ国立公園

(VOVWORLD) -ニンビン省に位置するスアン・トゥイ国立公園は、多様な生態系を誇り、ニンビン省の有名な観光地です。
ニンビン省の観光名所であるスアン・トゥイ国立公園 - ảnh 1スアン・トゥイ国立公園

また、これは東南アジアで初めてラムサール条約に登録された湿地であり、ユネスコから紅河流域の世界生物圏保存地域の核心地域として認定されています。さらに現在、ASEAN遺産公園への登録も提案されています。
この公園は、紅河がバクボ湾、いわゆる、トンキン湾へと流れ込む河口に広がる湿地で、北部ベトナムの典型的な沿岸湿地生態系を示しています。開放的で多様な生物多様性を持ち、貴重な動植物が数多く生息しています。
コアゾーンはおよそ7100ヘクタールに及び、湿地、干潟、マングローブ林が広がります。園内には200種以上の植物、110種の浮遊生物、385種の無脊椎動物、155種の魚類、427種の昆虫などが確認されています。

ニンビン省の観光名所であるスアン・トゥイ国立公園 - ảnh 2スアン・トゥイ国立公園で生息しているシロサギ (写真:Quang Quyết/TTXVN)

特にスアン・トゥイ国立公園は「渡り鳥の国際駅」と呼ばれ、冬の寒さを避け南へ移動する渡り鳥の重要な中継地となっています。ここには222種の鳥類が生息し、クロツラヘラサギやオオソリハシシギなど、国際レッドリストに記載される希少な水鳥も含まれています。とりわけ、この地にはベトナム国内最大規模のクロツラヘラサギの群れが確認されています。
現場の音 
広大なマングローブ林の生態系、手つかずの自然景観、豊かな生物多様性と資源を誇るスアン・トゥイ国立公園は、国内外の観光客を魅了する人気の観光地となっています。特に、地元住民を中心とした持続可能な発展モデルである「コミュニティ・エコツーリズム」が注目を集めています。スアン・トゥイ国立公園のブー・クオック・ダット副園長は次のように語りました。
(テープ)
「スアン・トゥイ国立公園はベトナム北部の代表的な河口湿地生態系として知られています。近年、自然への関心が高まる中、多くの観光客が訪れるようになりました。ここではマングローブ林の観察、カニ捕りやアサリ掘り、さらにはマングローブの植樹体験もできます」
年間の来園者数は平均で2万~2万5千人、休日には4500人を超えたこともあります。渡り鳥の観察、河口クルーズ、農村体験、漁民の暮らしを体験するツアーなど、様々な観光ツアーが観光客を引き付けています。イギリスから訪れたフェリックス・ジョーンズさんは次のように述べました。
(テープ)
「ベトナムの国立保護区を訪れたのは今回が初めてですが、この広大な自然と湿地の美しさに感銘を受けました。とても素晴らしい体験でした」

ニンビン省の観光名所であるスアン・トゥイ国立公園 - ảnh 3スアン・トゥイ国立公園の一角(写真:Quang Quyết/TTXVN)

スアン・トゥイ国立公園のエコツーリズムの特徴は、観光と環境保護の緊密な結びつきにあります。観光客は、マングローブ林の生態系を現地で学ぶだけでなく、渡り鳥や水生生物の観察、森林再生のプロセス体験、さらには環境保全活動にも参加することができます。ハノイ国家大学の学生、チン・ティ・カイン・リンさんは実地調査の感想について次のように述べました。
(テープ)
「ここはとても美しく、海やマングローブ林に囲まれた魅力的な場所です。小舟で砂洲やマングローブ林の奥に入ると、多くの植物や様々な生物を観察でき、観光地として大変魅力的だと思います。」
絶滅危惧種に指定されている渡り鳥の観察や、マングローブ林を歩きながら自然と触れ合う体験は、自然を愛好している人々にとって貴重で心に残るひとときとなっています。

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