ベトナムでの質の高い職業訓練事業

2011・2020年期におけるベトナムの人材育成戦略において、ベトナム政府は人材が国の持続可能な発展並びに国際社会への参入事業に向けての重要な基礎であるという目標を掲げています。その目標を達成するため、専門職業学校は地域諸国と競争力を向上させる必要があります。

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現在、ベトナムには167の高等職業学校、306の職業専門学校、及び、875の職業訓練センターがあります。これらの学校で学ぶ学生の総数は年平均、2万人にのぼっています。ここ数年間、職業専門学校が大都市から遠い村にいたるまでに相次いでできており、企業内にも小さな職業訓練センターが設立されました。

2011年から2015年まで、国内各地の職業専門学校で学んだ人数は1千2百万人に上っています。特に、近年、私立の職業専門学校の数が急増しています。ベトナム労働傷病軍人社会事業省の職業訓練問題担当局のグェン・ホン・ミン副局長は「職業専門学校卒業後の就職率は70%に達する」と明らかにしました。

また、ミン副局長は人材育成の質的向上に触れ、次のように語りました。

(テープ)

「人材育成の質的向上を目指すため、職業専門訓練学校は企業と協力を促進する必要があります。また、政府は国内の職業専門学校についての情報を企業に提供しています。これらの学校はそれぞれの企業の活動を把握した上で、それぞれの企業の要求に見合う人材を育成できるようになります」

この10年間、ベトナム労働傷病軍人社会事業省は関連各機関、各研究所、各企業と連携して、高等職業学校、職業専門学校に対する職業訓練プログラムを作成してきました。そのほか、数多くの短期的な職業訓練コースや外国人専門家の指導による職業訓練コースも開かれました。

現在、南部メコンデルタ地域にある各企業は数多くの労働者を雇用しています。こうした要求に答えるため、この地域の職業専門学校は地域内の企業と主導的に連携して、それぞれの企業の要求に見合う職業訓練コースを開いてきました。

ホーチミン市の技術師範大学のド・バン・ズン校長は次のように語りました。

(テープ)

「先頃、我が大学にオンライン職業訓練センターが設立されました。アメリカ政府は同センターでの3Dデジタルカメラを導入するため、25万ドルを援助しました。」

ベトナム労働病軍人社会事業省は、近代的な職業訓練システム改善計画プログラムを作成しています。それに沿って、年末までに、短期大学は高等職業学校と職業専門学校に合併する予定です。1500の職業訓練センタで2百3千万人の労働者を対象に職業訓練コースが開かれます。

ベトナム労働傷病軍人社会事業省の職業訓練問題担当局のズオン・ドゥク・ラン局長は次のように語りました。

(テープ)

「ベトナムが国際社会に参入している背景の中で、国内の人材育成の質的向上は極めて重要です。政府の計画によりますと、2020年をめどに、近代的な職業専門学校が設立されます。そうすれば、ベトナムの労働力は地域と世界の要求に答えられるようになります」

2011・2020年期におけるベトナム人材育成戦略によりますと、2020年までに30の近代的な職業専門学校が設立されます。そうすると、ベトナムの人材育成は国の近代化工業化事業に寄与するだけでなく、国際社会への参入過程の要求に答えるようになることでしょう。

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