(VOVWORLD) - 近年、ベトナムのOCOP=一村一品製品は、ベトナム人がベトナム製品を進んで使用することに役立つと同時に、各地方の経済発展に繋がるモチベーションとなっています。
クアンニン省で、毎年開催されるOCOP製品、農・水産物の見本市の一角。 |
東北部クアンニン省では、同省と全国各省・市のOCOP製品、農・水産物の見本市が毎年開催されています。来場者であるマイ・チさんは次のように明らかにしました。
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「私は、この見本市によく行きました。OCOP製品は品質も向上し、包装やデザインも改善され、種類も豊富になっています」
一方、ハノイ市在住のレ・テェ・チュンさんは、「現在、ハノイ市内のスーパーマーケットにはOCOP製品である野菜、根菜、フルーツの陳列棚がある。全てのOCOP製品は、産地が明確で、QR コードでトレースできるため、消費者は安心して選択できる」と明らかにし、次のように述べています。
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「以前、我が家は主に外国製の必需品、食品を買いました。しかし、現在、ベトナムのOCOP製品は手ごろな価格、高品質、明確な産地により、これらを使用することにしたのです」
「ベトナム人がベトナム製品を率先して使おう」という運動が実施されてから、国内のOCOP製品は、品質や包装の改善で消費者を引き付けるようになりました。OCOP製品は、殆どの大小スーパーマーケットや、コンビニエンスストアに陳列されています。
コンプロン県のマン・デン定期市で、OCOP製品の販売店(写真提供:新聞「Quân đội nhân dân」紙) |
中部高原地帯テイグエン地方コントゥム省コンプロン県のマン・デン・フォレスト(Măng Đen Forest)協同組合は、毎年、100トン余りのアラビカ種を含む5つのコーヒーの品種を生産、出荷しています。これらのコーヒーはOCOP認証を受けています。レ・ニャット・ティエン組合長は次のように明らかにしました。
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「OCOP認証を取得するためには、コーヒーの栽培から出荷に至るまでの工程は基準を遵守しなければなりません。私たちは25ヘクタールの土地に、コーヒーの木を新たに栽培すると同時に、コーヒーの栽培面積を拡張する方針です。その一方で、コーヒーの栽培農家のコーヒー豆を買い付けます」
OCOP製品プログラムは、製品のブランディング、知名度の向上などを目指して、過去6年間にわたって実施されてきました。その結果、現在このプログラムは、国内各地における持続可能な方向に沿った農業・農村経済開発に向けた生産チェーンの構築に役立っています。ピロハーブ(Pyloherb)株式会社はコントゥム省の15点の製品がOCOP認証を取得しています。同社のレ・トウイ・キム・ロアン総裁は次のように明らかにしました。
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「OCOP認証は、ローカル・アイデンティティを持つ製品に適用されるものです。そのため、当社は、OCOP認証の取得条件に応えられるように、ローカル・アイデンティティの製品の生産に取り組んでいます」
他方、テイグエン地方経済管理研究院のグエン・ゴック・トウエン院長によりますと、OCOP認証を取得するためには、その製品がブランディングを済ませ、消費者から愛用されるものでなければなりません。ですから、企業は、新技術時代における生産と販売の思考を絶え間なく変化させる必要があるとのことです。
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「OCOP認証の取得は、OCOP製品のブランドではなく、その製品の消費に役立つのみです。製品のブランドは、消費者の信頼度です。ですから、OCOP認証を取得してからも、商品の知名度を高めるように、品質向上、包装改善、商品のPRなどを続行しなければなりません。そのほか、現在の時代は、先進技術を活用することも重要です」
OCOP製品プログラムが実施されてから、各地方のユニークな製品の潜在力とメリットを活用し、農業部門の再構築、手工業と農村観光の開発に役立ってきました。OCOP製品への消費者の信頼は、ベトナム製の商品が国内市場で優位を占め、経済開発の推進に貢献していることを示しています。