(VOVWORLD) -2025年初頭から現在までに、クアンニン省は約4万9000人の外国人観光客を乗せた国際クルーズ船38隻を受け入れ、前年同期比で25%増加しています。
ハロン国際クルーズ港 |
ベトナム北部クアンニン省は、2030年までに地域および国際的な観光拠点になり、地元経済構造における観光業の先導的地位を確固たるものにするという目標を掲げています。豊かな自然や遺産の強みに頼るだけでなく、同省はユニークな観光製品を創出する新しいアプローチを採用し、観光客にとって格段に魅力的な目的地となることを目指しています。
2025年初頭から現在までに、クアンニン省は約4万9000人の外国人観光客を乗せた国際クルーズ船38隻を受け入れ、前年同期比で25%増加しています。港湾システムの整備と、多様な顧客ニーズに応えるための観光製品の継続的な刷新により、同省は国内でも有数のクルーズ観光拠点となっています。
ハロン湾を訪れる外国人観光客 |
サングループ(Sun Group)の代表、チャン・グエンさんは次のように述べています。
(テープ)
「当社は、プロモーション活動やファムトリップ、メディアトリップの招致だけでなく、航空会社とのコネクションも主体的に構築しています。また、観光製品のアップデートも絶えず行っています。花火大会などのイベントに加え、ヨーコー・オンセン・クアンハンの運営管理に世界的人気ブランドの『ヒルトン』を導入する予定です。こうした世界的ブランドの参画により、外国人観光客からの信頼を高め、クアンニンが四季を通じて楽しめる持続可能な高級デスティネーションであるという評価を確立したいと考えています」
クアンニン省の夜の観光において、ディナークルーズは主要な目玉商品の一つとなっている。 |
クルーズ観光に加え、クアンニン省は会議、報奨・研修旅行、国際会議、展示会というMICE開催地として注目されています。MICE参加者の東南アジアへのシフトは、ハロンやバイチャイをリゾート併設型会議の場として選ぶ国際団体客を呼び込む大きなチャンスとなっています。
ベトトラベル社クアンニン支店のレ・ティ・ビック・ハン店長は、次ぎのように明らかにしました。
(テープ)
「より多くの外国人観光客を惹きつけるには、コミュニティ・ツーリズムの質を向上させる必要があります。多くの観光客は、地元の生活様式や風習に触れることを望んでいるからです。一方で、2000〜3000人規模の大型団体を受け入れるための施設はまだ不足しています。今後、宿泊施設での課題を克服し、それを基盤に企業が誘致・集客活動を強化していくことで、クアンニン省はさらなる飛躍を遂げるでしょう」
「イエントゥー~ビンギエム ~ コンソン・キエップバック」遺跡・名勝群にあるコンソン遺跡の全景 |
クアンニン省は、陸路の検問所、港湾、国際空港を備えた地理的優位性だけでなく、ユネスコの世界遺産である「イエントゥー~ビンギエム ~ コンソン・キエップバック」遺跡・名勝群や「ハロン湾・カットバ群島」を擁しています。
ベトナム国家観光局のグエン・チュン・カイン局長は、次のように述べています。
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「世界遺産や自然資源、そして既存のインフラを背景に、クアンニン省は今後、エンターテインメント、リゾート、文化・スピリチュアル観光、そして文化クリエイターの誘致といった強みを持つ製品を通じて力強く躍進するでしょう。国家観光局としても、各地方行政府と協力し、地域および国家ブランドを確立するためのデジタルデータの構築を支援していく方針です」
クアンニン省は、2025年に、450万人の外国人観光客を含む約2000万人の観光客の受け入れを目標としています。さらに、2030年までに、観光を「持続可能な基幹経済産業」と位置づけ、年間、900万人の外国人観光客を含む約2600万の観光客を迎えるように取り組んでいます。
クアンニン省文化スポーツ観光局のグエン・ラム・グエン副局長は次のように語っています。
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「当省は、会議、セミナー、ショー、スポーツイベントの開催を通じて集客を図るため、文化・スポーツ施設の建設に関する多くの計画を策定しています。また、観光開発、文化産業の振興、そしてクアンニン省の社会経済発展に寄与するインフラ整備に向け、戦略的投資家や企業の誘致を積極的に進めています」
クアンニン省は、国際的な観光拠点になるという目標を達成するために、自然の恩恵を活用するだけでなく、主体的な国際統合、プロフェッショナルなサービス、そして観光製品の多様化を推進しています。同省は、「四季の旅」を実現する国内トップクラスの拠点としての地位確立を加速させています。