すでにお伝えしましたように、アメリカ政府は20日、同国のオバマ大統領が25日からの韓国訪問時に、韓国と朝鮮民主主義人民共和国との軍事境界線に隣接するDMZ=非武装地帯を訪れると発表しました。アメリカの韓国防衛への断固たる決意を印象付け、朝鮮民主主義人民共和国をけん制する狙いです。朝鮮側の反発は必至で、朝鮮半島情勢は一段と緊迫しそうです。
計画によりますと、オバマ大統領は25日に韓国入りし、直ちに板門店にあるDMZに向かいます。オバマ大統領による韓国訪問は2010年11月以来3回目となります。26日と27日の両日に開催される第2回核安全保障サミットで核拡散防止への国際的な連携を確認するのが主目的です。
DMZにはアメリカのレーガン元大統領や、クリントン元大統領、ブッシュ前大統領らが訪れています。オバマ大統領は初めてですが、オバマ政権下では2010年にクリントン国務長官とゲーツ国防長官が訪れました。

DMZを視察中のクリントン米国務長官
NSC=アメリカ国家安全保障会議のラッセル・アジア上級部長は20日の記者会見で、DMZは朝鮮半島安定へのアメリカ・韓国の「決意と結束」を象徴する場所だと指摘し、今回の訪問の意義を強調しました。
一方、ローズアメリカ大統領副補佐官が同日、「オバマ大統領が25日、韓国での最初のスケジュールとしてDMZを訪問するだろう」と明らかにしました。アメリカ兵を前に、韓米同盟の重要性を強調する計画です。また、DMZ訪問にあたっての朝鮮民主主義人民共和国向けメッセージに関連し、「われわれは、北朝鮮が彼らの義務を果たし、朝鮮半島の非核化に向け努力する時、国際社会とより良い関係を築く道を進めるというメッセージを送り続けてきた。こうしたメッセージは続けられる」と話しました。
朝鮮民主主義人民共和国は2月以来、核安保サミットの韓国開催そのものが同国への敵対行動であると非難しており、オバマ大統領 のDMZ訪問には一段と反発するとみられます。こうした中、国際世論は「これにより、朝鮮半島での緊張情勢が増すだろう」と懸念しています。