国境なき記者団ベトナムにおけるインターネットの自由を歪曲
5月3日の世界報道自由デーにおいて、国際的なジャーナリスト団体であるRSF「国境なき記者団」は「世界報道の自由度ランキング」を公表しました。その中で、ベトナムにおける報道の自由度というものが再度歪曲されていました。というのは、この報告は、ベトナムの現状と全く異なったものだったからです。
ハノイ市内のインターネットカフェの様子(写真:Netcafe.com)
「ベトナムインターネット白書」によりますと、現在、ベトナムでは、インターネットの利用者は人口の35,49%相当の3100万人にのぼっています。また、ベトナムは世界でインターネット利用者数が最も多い20カ国のうちの18位であり、アジア地域では8位、そしてアセアンでは3位となっています。2000年と比べ、ベトナムでのインターネット利用者数は15倍あまりと増加しました。
一方、情報通信省によりますと、2012年末までに、3G通信サービスの加入数は2千万件に達しています。さらに、ベトナムにおけるフェイスブックの利用者数は2012年10月の850万人から2013年3月の1200万人にのぼりました。
さらに、ブログサービスについては、Yumeの利用者数は240万人、wordpress.comの利用者数は290万人にのぼっています。これらの数字は1997年にベトナムが開放政策を実現し、インターネット使用の自由を尊重して以来、インターネット利用の急速な発展を見せています。
それにもかかわらず、ベトナムにおける報道の自由についての国境なき記者団の評価は、『改善の兆しを見せなかった』という中傷論調でありました。
離島でもインターネットにアクセスできる(写真:Xaluan.com)
また、この組織が、ベトナムの報道の自由ランキングを下位にしたことで、ベトナムでのインターネットの自由に対する歪曲した見方を維持していることが分かりました。ちなみに、2008年に「世界サイバー検閲反対デー」が初めて定められた際に、国境なき記者団はベトナムを「インターネットの敵」リストに入れました。それ以来、ベトナムにおいてインターネットが急速に発展している背景にもかかわらず、この評価は変わらないままです。
この5年間、国境なき記者団はベトナムを「インターネットの敵」リストに入れ続けたことは、ベトナムのインターネットの自由に対する、この組織の変わらない見方(みかた)であることが分かりました。2013年3月12日の「世界サイバー検閲反対デー」において、国境なき記者団は報告書の中で、ベトナムがきびしくインターネットの監視を行っていると指摘しました。しかし、インターネットの監視はインターネットが利用される全ての国で普通のことです。
それだけではなく、この組織は、2013年版の報道自由ランキングの中で、ベトナムは「ネット民に対する、世界第2位の巨大な牢獄」であるとも、指摘しました。しかし、実際、この団体が取り上げた拘束されたブロガーや、「言論の自由」罪で拘禁を言い渡された者たちは、ベトナム法律に違反した対象でしかなく、ベトナムにおける各レベルの裁判所で公開で裁かれました。
勿論、ベトナム国家はインターネットの発展に有利な条件を作り出す一方、インターネット利用者の保護へ向けた厳格な規定を取っています。世界各国でも、ネットの安全保障を確保するために同様の行動を行なっていることでしょう。