ベトナムのAI発展 「黄金のチャンス」到来

(VOVWORLD) - 15日午前、ハノイで、AI人工知能に関する重要なシンポジウムが開催されました。
ベトナムのAI発展 「黄金のチャンス」到来 - ảnh 1
主催したのはホーチミン国家政治学院で、公安省や国防省、科学技術省なども参加しました。テーマは「人工知能の無限の可能性と予測困難な課題」について、その影響と政策対応を話し合うというものです。
このシンポジウムの基調講演で、ホーチミン国家政治学院のグエン・スアン・タイン院長は、近年ベトナムでは大学から大学院、短期コースまで、様々なレベルでAI教育に力を入れており、海外の機関や大手テクノロジー企業との協力も進めていると強調しました。
こうした取り組みによって、AI分野の専門家が国内で育ち始めています。ベトナム政府もAI技術の普及を後押しし、製造業や商業、医療、教育、交通、金融などの分野で企業がAI技術を研究し、活用することを奨励しています。
タイン院長は次のように述べました。
(テープ)
「AIは今や、国の新しい成長の仕組みを作り、経済や社会を運営していく上で欠かせない存在となっています。ベトナムにとって大きく発展する『黄金のチャンス』をもたらしてくれるでしょう。ただし、この可能性を現実のものにするには、国の政策から企業、研究機関、学校、地域社会まで、社会全体で協力していく必要があります。責任を持ち、倫理を重視し、人間を中心に考えた方向性がなければ、AIを持続的に発展させることはできません」
今回のシンポジウムでは、専門家や研究者から様々な提言が出されました。ベトナムが技術的に自立したAI発展を目指し、革新を推進して世界的な競争力を高めることが求められています。そして人間を大切にした安全で持続可能なAI社会を築くべきだという方向性が示されました。
AIは将来、世界の仕組みを大きく変える可能性を持つ重要な技術とされています。ベトナムでは、AIが幅広く使われるようになれば、2030年には約800億ドル、これはGDP全体の12%に相当する経済効果が期待できると予測されています。

ご感想

他の情報