(VOVWORLD) - この展示会を通じて、来場者はハノイにおける有名な遺跡の歴史を探検することができます。
ハノイがユネスコ=国連教育科学文化機関により「平和のための都市」という称号を授与されてから25周年を記念して、ハノイ市内にあるホアロー刑務所管理委員会は「遺産を垣間見る」をテーマとした展示会を開いています。この展示会を通じて、来場者はハノイにおける有名な遺跡の歴史を探検することができます。
(写真:hanoimoi.vn) |
ホアロー刑務所の廊下沿いのスペースには、ハノイにある25 の歴史・文化遺跡、革命遺跡などに関連する多くの映像が生き生きと再現されています。展示空間は青と黄色の2つの色をメインにしたデザインとなっています。特に青は現在、希望、創造性を表し、黄色は過去と永久を象徴します。この展示会は、ハノイがユネスコから「平和のための都市」の称号を授与されて25周年を迎えるにあたり開催され、ホアロー刑務所を始め、ハノイの遺跡の価値の活用と観光客の誘致に貢献することが期待されています。ホアロー刑務所遺跡のスタッフ、ラ・ビック・トゥイさんは次のように語りました。
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「展覧会 “遺産を垣間見る”は、ハノイの歴史遺物、革命遺物などに関する資料や写真を紹介しています。ここはベトナム革命運動の勝利と発展が記録されている場所です。この展示会は、ハノイをはじめ、国の独立と自由のため、命をささげてきた人々の恩をしのぶための活動でもあります。また、この展示会は民族色豊かで先進的ベトナム文化づくりと発展事業における愛国伝統と民族への誇り、国の文化遺産の保護への意識の教育に貢献しています」
この展示会では、来場者はハノイの建築物を通じて、ハノイの歴史を理解できるようになります。これらの建築物はフランス植民地政府によって 1899 年から 1902 年にかけてガンベッタ通りに建設された見本市・展示会場 (現在はチャン ・フン・ ダオ通りにあるベトナム・ソビエト友好労働文化宮殿)、1930年にベトナム共産党の初代の書記長であるチャン・フー氏が党の政治論文の草案を執筆した場所であったトーヌオム通りの前身であるジャン・ソレル通り90 番地にある家屋、1929 年 3 月に、ベトナムにおける初の党の支部が設立されたハムロン通りの前身であるドゥダール・デ・ラグレ通り5D号の家屋、1939 年 7 月にグエン・バン・クー党書記長が『自己批判』を執筆したリー・タイ・トー通りの前身であるクールベット通りにあるインドシナ銀行ハノイ支部、1945 年 8 月にハノイ革命軍事委員会 の本部であったチャン・フン・ダオ通りの前身であるガンベッタ通り101番地にある家屋などです。
(写真:hanoimoi.vn) |
それに加えて、来場者はオペラハウス、ラング砦、8月革命広場、バーディン広場、ホアロー刑務所、ロンビエン橋、ハノイの旗の塔、ハノイ裁判所、ドンスアン市場などハノイのほかの多くの歴史遺跡を探検することもできます。ハノイの来場者の一人は次のように語りました。
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「ここで展示されている写真を通して、昔、多くの困難に直面していたハノイの様子を思い出すことができました。また、写真を説明する言葉を読んだ後、ハノイの遺跡を深く理解できるようになり、千年の歴史を持つハノイの輝かしい伝統を誇りに思っています。若い世代が今後も先人とともに力を合わせて、ハノイの遺跡の維持、保存に力を入れることを望んでいます」
特に、展示スペースが創造的に設置されていることにより、来場者はハノイの遺跡の美しさと価値を実感できるようになりました。ハノイ市ドンダー区に住むハー・バン・ニーさんは次のように語りました。
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「ここでの展示スペースが来場者の目を引いています。ハノイにある各遺跡を紹介する情報が印象的でした。私はハノイで生まれ育ち、これらの遺跡の前をよく通りますが、その場所の歴史についてはまだよく知っていません」
展示会で紹介されているハノイの建築物や遺産の写真がベトナム語のほか、英語で紹介されています。ハノイ市ロンビエン区に住むドゥ・バン・ナムさんは次のように語りました。
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「展示会ではハノイの文化のユニークな価値が紹介されています。この展示会を通じて、国内外の来場者はハノイの遺跡や建築物の歴史を理解できるようになります。また、この展示会を通じて、ハノイは昔と比べて大きく発展してきたことを示しています」
一方、イギリス人の来場者であるブライアンさんは次のように語りました。
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「この展示会で紹介されている情報は本当に面白いです。私はロンビエン橋を見学したばかりです。今は、この橋の歴史を理解できました。この橋はかなり以前に建設されましたが、その様子は昔のまま保存されています。しかし、この橋の周りの風景はすっかり変わってしまいました。これは今日のハノイが昔と比べて大きく発展していることの現れです」
「遺産を垣間見る」展示会は現在と過去をつなぐ糸のようなもので、歴史的価値観、革命伝統、愛国心を広めています。展示会は9月15日まで、ハノイ市ホアンキエム区チャン・フン・ダオ地区ホアロー通り1番地にあるホアロー刑務所歴史遺跡で開催されています。これは10月10日のハノイ解放70周年を記念する有意義なイベントの一つでもあります。