３８歳のレオ・バラッカー首相（写真：ロイター）

アイルランドでは、少数与党の統一アイルランド党を率いてきたケニー首相が先月、辞任すると発表し、党首選を経て、社会保護相を務めていた３８歳のレオ・バラッカー氏が党首に就任しました。そして、議会下院で１４日、賛成多数で新たな首相に選出されました。

議会で演説したバラッカー氏は「国を統率することは、決して１人でするべきではなく、それは人々の声を聞くことであり、私は確かに行っていく」と決意を述べました。

３８歳のバラッカー氏は、アイルランド史上最年少の首相となります。バラッカー新首相はインド系移民の父親とアイルランド人の母親の間に生まれ、２年前に同性愛者であることを公表しています。

アイルランドでは、保守派のカトリックが多数派を占めてきましたが、２年前の国民投票では、賛成多数で同性どうしの結婚が合法化されるなど、社会に変化が見られていて、バラッカー首相の誕生も、その１つと受け止められています。