(NHK) パレスチナ暫定自治政府のアラファト前議長の死因を調べていたスイスの研究機関は、前議長の遺体から検出された毒性の強い放射性物質は第三者によって投与された可能性があることを示唆しました。
亡くなる2週間前のアラファト議長(写真:Anninhthudo)
スイスのローザンヌにある研究機関は、パレスチナ当局からの要請を受けて、2004年に死亡したパレスチナのアラファト前議長の死因を調べるため、去年から遺体や所持品を詳しく分析し、7日、その結果を発表しました。
それによりますと、アラファト前議長の遺体のサンプルから、毒性の強い放射性物質ポロニウムが通常の少なくとも18倍の値で検出されたということです。記者会見した研究者らは、検出されたポロニウムの濃度が非常に高かったことなどから、「第三者による関与が考えられる」と述べ、何者かが前議長に投与した可能性を示唆しました。
た だ、今回の調査は前議長の死後8年が過ぎてから始めたため、ポロニウムが直接の死因だったかどうかは断定できないとしています。アラファト前議長の死因を 巡っては、かねてから暗殺の可能性が指摘されていて、今回の検査結果を受けてパレスチナ暫定自治政府の対応が注目されます。