
「イスラム国」は、トルコと国境を接するシリア北部の都市の3分の1程度を制圧した(写真:The Times)
(NHK) イスラム過激派組織「イスラム国」は、アメリカ軍などの空爆にもかかわらず、トルコと国境を接するシリア北部の都市の3分の1程度を制圧し、攻勢を一段と強めており、情勢は緊迫の度合いを増しています。
イスラム過激派組織「イスラム国」は、トルコと国境を接するシリア北部の都市アイン・アルアラブに 攻勢をかけ、先月以降、クルド人勢力と激しい戦闘が続いています。
アメリカ軍などは進撃を食い止めるため、都市の周辺に展開する「イスラム国」の装甲車両 や拠点などを標的に空爆を行っています。しかし、「イスラム国」の攻勢は9日も続いていて、現地のクルド人勢力の幹部はNHKの電話取材に対して「市の3 分の1か4分の1ほどが完全に制圧された」と話しています。
そのうえで、「『イスラム国』は市の中心部に向けて攻撃を仕掛けてきている。依然として電気や水はなく、食料の備蓄も尽きかけている」と述べ、防戦を強いられている厳しい現状を明らかにしました。
クルド人勢力は、アイン・アルアラブが陥落すれば住民が虐殺されるおそれがあるとして国際社会に対して早急な軍事支援を訴えていますが、アメリカ軍などの空爆にもかかわらず、イスラム国の勢力は弱まっておらず、現地の情勢は緊迫の度合いを増しています。