ウクライナ支援予算案可決 米上院、下院通過は不透明
(VOVWORLD) -米上院は13日、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの支援を含む緊急予算案を超党派で可決しました。
米下院議長(写真:Vietnam+) |
約953億ドル(約14兆3800億円)規模です。共和党のジョンソン下院議長は厳格な不法移民対策が含まれていないとして不満を表明しました。共和党が多数派の下院を通過するかどうかは不透明です。
民主党のバイデン大統領は13日演説し「上院は結束を世界に示しました。下院も速やかに可決すべきだ」と訴えました。ウクライナ軍の一部では弾薬の枯渇も伝えられており、支援再開が遅れればウクライナに不利に働きます。
ウクライナのゼレンスキー大統領はビデオ声明で「私たちだけではなく、とりわけ欧州が期待していた結果だ」と述べました。「世界は米国の確固たるリーダーシップを待ち望んでいる」とし、下院通過に期待を示しました。
緊急予算案はウクライナ支援約600億ドルのほかイスラエル支援約141億ドルや、台湾を含むインド太平洋地域の同盟・友好国支援約48億ドルを含みます。大半の民主党議員に加え、共和党議員22人も賛成に回り、賛成70、反対29でした。(共同)