(VOVWORLD) - 10日午後、ダナン市で、APEC2017の首脳ウィークの枠内で、チャン・ダイ・クアン国家主席はロシアのプーチン大統領と会見しました。
クアン主席(右)とプーチン大統領 |
席上、クアン主席は「ベトナムは一貫してロシアとの戦略的かつ全面的パートナー関係の強化、発展を重視している」と強調するとともに、双方が安定的な関係発展に向け、具体的な措置を実施し、両国民の利益に応え、地域と世界の平和、安定、協力、発展に貢献するよう希望を表明しました。
一方、プーチン大統領はAPEC2017議長国としてのベトナムの活躍を高く評価するとともに「ベトナムはアジア太平洋地域に対するロシアの対外政策の優先対象であり続ける」と強調しました。また、ベトナム側に対し、インフラ整備、エネルギー、石油ガス開発、自動車生産、核の平和利用などに関するプロジェクトへのロシア企業の参加に条件を作り出すとともに、文化交流やベトナムでのロシア語教育を強化していくよう要請しました。
クアン主席はロシア側に対し、サイバーセキュリティーやハイテク犯罪対策に関する情報や経験の交換を促進し、ロシア向けのベトナム水産物の輸出に有利な条件を作り出すよう求めました。
双方は国防安全保障、科学技術、教育訓練、文化、観光、労働分野を中心に協力を強化することで一致しました。
会見後、双方は国際情報セキュリティー・マネジメントに関する共同声明を発表しました。また、国際社会に対し、各国の独立、主権の侵犯や内政干渉、テロ実行などを目的に、情報技術やメディアの利用を防止するよう呼びかけています。