(CNN) 内戦の続くシリアで19日、反体制派が首都ダマスカス東郊に奇襲攻撃を仕掛けました。同国の国営メディアと、在英の非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(SOHR)」が伝えました。
SOHRのラミ・アブドルラフマン氏によりますと、同市内ではこのところ数カ月以上、衝突が起きていませんでした。
(写真:AFP/TTXVN)
反体制派は、政府軍との間で分断されている市北東部のジョバル地区を拠点に攻撃を仕掛けた。作戦は事前に計画されていたとみられます。地下トンネルが使われたとの情報もあります。
ダマスカスは内戦当初から政府軍の守りが固く、反体制派が掌握しているのはジョバルなど少数の地区にすぎません。
奇襲攻撃は、反体制派の有力組織「アフラル・シャーム」やイスラム過激派「シャーム解放委員会(旧ヌスラ戦線)」が主導したといいます。19日夜の時点で戦闘が続いているかどうかは不明。死者は報告されていません。
ダマスカスでは今月に入って自爆テロが続発していました。15日には市内の裁判所とレストランで爆発が相次ぎ、国営メディアによると20人以上の死者が出ました。