ズン首相、「アジア太平洋の平和、繁栄、安全保障」討論会に参加
アメリカ西部カリフォルニア州にある保養施設サニーランズで開催中のASEAN=東南アジア諸国連合とアメリカの首脳会議の枠内でベトナムのグエン・タン・ズン首相とアメリカのオバマ大統領らはアジア太平洋の平和、繁栄、安全保障に関する討論会に参加しました。
席上、ASEAN加盟諸国とアメリカの指導者らは地域情勢が複雑に推移しており、それぞれの国にマイナスの影響を与えていると評価するとともに今後におけるASEAN・アメリカ関係の発展方向を定める共同声明を採択しました。
その中で、ASEANとアメリカは国際法、国連憲章、ASEAN憲章の基本的な原則に従って、地域と国際社会の秩序の確保に力を入れると同時に武力による威嚇、または武力の行使、そして軍事化をせず、紛争を平和的措置で解決し、国際法、中でも1982年国連海洋法条約を基礎に航行の自由を確保すると強調しています。
オバマ大統領は「アメリカはASEAN、とりわけそれぞれの加盟国との協力関係を重視し、ASEANの中核的な役割を支持するとともに、テロとの戦いや極端主義、人身売買の防止、気候変動への対応などでASEANと力を合わせる用意があると表明しました。一方、ASEAN諸国はアメリカとの戦略的パートナー関係を高く評価した上で、アメリカとの多面的な協力を強化したい考えを示しました。また、アメリカに対し、ASEANのダイナミックな経済発展や中小企業の活動、雇用創出、発展格差の是正などを支援していくよう要請しました。
討論会でグエン・タン・ズン首相はベトナム東部海域いわゆる南シナ海の複雑な情勢、特に現状を変更させ、地域の平和、安定、安全保障、航行の自由を脅かしている一方的な行動に懸念を示すとともに、関係各国は信頼醸成を優先課題にし、対話と協力を進め、国際法、中でも1982年国連海洋法条約を遵守し、地域の平和、安定の維持におけるASEANの中核的な役割を支持する必要があると訴えました。
また、ズン首相はASEAN・アメリカ戦略的パートナー関係を強調し、東部海域情勢をはじめ、地域の安全保障問題の解決に関するASEANの立場に対するアメリカと対話諸国の積極的かつ建設的な支持を歓迎しました。そして、双方に対し、2016~2020年期のASEAN・アメリカ行動計画の効果的実施を目指し、緊密に連携するよう希望を表明しました。
17日午前、ズン首相率いる代表団はカリフォルニア州を発ち、帰国の途につきました。