（写真：ロイター）

同国の政治的混乱はさらに深まることが予想されます。

憲法裁の判事９人のうち、５人が解任を支持しました。セター氏はこの人物が道徳性を欠いていることを十分に承知していたと判断されました。

親軍派の議員４０人が５月、セター氏の解任を求めて憲法裁に訴えていました。

セター氏はこれまで違憲行為を否定し、政治アナリストらも憲法裁が同氏を支持する判断を下すと予想していました。

同氏は記者会見で、首相としての務めを果たすことに最善を尽くしたと語り、判断を受け入れると表明しました。次期政権が自身の政策を引き継ぐかどうかは定かでないと述べました。

セター氏が所属するタクシン元首相派の与党「タイ貢献党」主導の連立政権が今後、新たな首相候補者を擁立し、国会で指名選挙が実施される見通しです。同党の党首でタクシン氏の次女ペートンタン氏や、アヌティン内相、親軍政党の党首らの名前が挙がっています。（CNN)