
11月29日、タイの首都バンコクでは、反政府デモ隊が、連日、財務省など政府機関の建物や敷地に座りこんで、インラック政権の退陣やインラック首相の兄、タクシン元首相の影響力の排除を求めています。
インラック首相はデモの終結に向けた対話を呼びかけていますが、デモ隊側は拒否しており、29日午前には、およそ1000人が一時、陸軍本部の敷地内になだれ込んで座り込み、陸軍に対して反政府デモを支持するよう求める書簡を渡しました。
また、与党・タイ貢献党の本部前にはおよそ2000人が集まり、「インラック政権やタクシン元首相は出て行け」などと抗議の声を上げ、政府に対する圧力を強めています。
デモに参加した男性の1人は、政治家や官僚の汚職が絶えないことなどを指摘したうえで、「タイにはインラック首相やタクシン元首相のような人物はいらない」と主張していました。
これまでのところ、タイの治安当局とデモ隊との間で衝突は起きていませんが、政府は、29日夜から週明けにかけて、デモ隊が挑発的な行動を取る可能性があるとみており、警戒を強めています。