25日午前、カンボジアの首都プノンペンでフンセン首相の主宰の下、グエン・スアン・フック首相夫妻を歓迎する式典が行われました。その後、両首相は会談を行い、国境地域をはじめ、両国の各地方間の商取引やサービス分野などにおける協力を激励することで一致しました。
また、国境問題に関する交渉を促進し、陸上国境標識の設置を加速させ、国境線を平和、安定、協力、持続的な発展を遂げる地域にすることでも合意しました。さらに、双方は各レベルの訪問団の交換を進め、投資、貿易、銀行、電力、鉱産物や石油ガスの開発、工業用作物の栽培、交通運輸、通信、教育を中心に潜在力がある分野での協力を一層強化する決意を表明しました。
そして、ベトナムとカンボジアは国防、安全保障分野で緊密に協力し、いかなる敵対勢力にも自国の領土を利用して、他国の安全保障を破壊することを許さないという原則を再確認しました。また、戦争中にカンボジアで犠牲となったベトナム人志願兵の遺骨の捜索・収集で緊密に連携していくとしています。 フック首相はカンボジア側に対し、同国在留ベトナム人の新生児に出生届の発給やカンボジア国籍の認定を早期に行なうよう要請しました。
一方、フンセン首相はベトナム人コミュニティに有利な条件を作り出すと強調しました。 会談後、フック首相はシアヌーク国王の記念塔やベトナム・カンボジア友好記念塔に献花しました。