ベトナムとデンマーク グリーンパートナーシップを樹立
(VOVWORLD) - 1日夜、ベトナムのファム・ミン・チン首相とデンマークのメッテ・フレデリクセン首相は電話会談を行いました。
会談の様子 |
会談で、両首相は、各レベルの訪問団の往来、地方間の協力、既存の協力メカニズムの活用、国際の場での連携を強化するとともに、両国の関連省庁が、ベトナムとEU欧州連合の自由貿易協定のメリットを活用できるように緊密に連携することで一致しました。また、両国は、食料の安全保障、安全な食料食品の生産・輸出、グリーン成長、ODA政府開発援助の効果的な使用などの分野においても協力をさらに拡大する必要があるとしています。
デンマークのフレデリクセン首相は、両国関係を格上げしたいとの考えを示し、同国の企業にベトナム進出を奨励していると明らかにしました。一方、チン首相はデンマークに対し、再生エネルギー、加工業、海洋開発、グリーン成長などの分野においてベトナムへの投資を強化するよう呼びかけたほか、EC=欧州委員会がIUU=違法・無報告・無規制漁業への対処が不十分であるとしてベトナムの水産物に適用しているイエローカードの早期解除を支持するよう提案しました。
そして、両首相は、国際法に従って各国間の紛争を平和的に解決することの重要性を強調し、ベトナム東部海域(南シナ海)の航行の自由確保を支持すると明らかにしました。
会談後、両首相は、ベトナム・デンマークグリーンパートナーシップの樹立に関する共同宣言を承認しました。チン首相は、両国のグリーンパートナーシップは、温室効果ガス排出量の削減を目指す先進国と発展途上国との協力の模範となり、グリーン成長、循環経済、エネルギー転換を志向する経済協力に突破口を切り開くであろうとの確信を表明しました。