ベトナムのグェン・ティ・ゾアン国家副主席の招きに応え、ラオスのボンニャン・ヴォラチス国家副主席は6日から8日にかけてベトナムを公式訪問しています。7日午前、ヴォラチス副主席への歓迎式典後、両国の国家副主席による会談が行われました。
握手を交わしたベトナムとラオスの国家副主席(写真:VNA)
会談で、双方は常にベトナムとラオスとの特別で伝統的な友好協力関係を重視していると強調しました。また、両国の指導者による相互訪問の強化、両政府共同委員会の第37回会議で達成された合意を効果的に展開する為の連携強化、今年末にラオスで予定されている同委員会の第38回会議の準備作業について一致しました。そして、両国の外務省による協力合意の効果的な展開、両国の国境線と国境標識に関する議定書の早期締結、両国の国境貿易協定の効果的な展開、両国の交通とエネルギー分野での協力強化についても合意に達しました。
多国間関係について、ベトナムとラオスは、世界と地域のフォーラムでの協調、ASEAN共同体の構築に向けたASEAN域内の連携、地域の戦略的課題におけるASEANの団結を強化することで合意しました。また、1982年の国連海洋法条約を初めとする国際法に基づいてベトナム東部海域、いわゆる南シナ海の平和、安全保障、航行の自由を維持すると共に、DOC=海上行動宣言を遵守した上で、COC=海上行動規範を早期に作成することで一致しました。ベトナムのグェン・ティ・ゾアン国家副主席は、ラオスが2016年にASEANの議長国を成功裏に務めるように全面的に支持すると強調しました。