ベトナム国会 農村開発プログラムを討議 地域格差の縮小目指す
(VOVWORLD) - ベトナムの国会は5日、2035年までの農村開発と貧困削減に関する統合プログラムについて討議しました。
ホアン・クオック・カイン議員 |
このプログラムは、新農村建設、貧困削減、少数民族・山岳地域の発展という、これまで別々だった3つの国家目標を1つに統合したもので、議員からは制度改革の大きな前進だと評価する声が相次ぎました。
北部ライチャウ省選出のホアン・クオック・カイン議員は次のように語りました。
(テープ)
「3つの国家目標プログラムを統合することで、資源を集中的に活用できるようになります。これは現代的で持続可能な農村づくりを進める上で重要です。特に山岳地域や少数民族地域にとって、このプログラムはインフラ整備や貧困削減を実現し、豊かな地域との格差を縮める大きな力になります」
一方、南部ドンナイ省のフイン・タイン・チュン議員は、農村の持続可能な発展は人づくりから始めなければならないとし、「新世代農村人材」育成プログラムの追加を提案しました。
(テープ)
「技術が急速に進歩する中、農村で働く人たちがデジタル技術を身につけ、新しい仕事に移れるよう支援することが必要です。農業ビジネスや加工業、エコツーリズムといった分野を後押しするとともに、少数民族支援や貧困対策に携わる職員への待遇も改善していくべきです」
また、複数の議員が、資金を最も貧しい地域に重点配分するよう基準を明確にすることや、特に困難な地域の生活インフラ整備には中央政府が全額負担すべきだと訴えました。