国会常務委員会第36回会議で、21日、ベトナムの観光統計システムの構築に関する質問に対し、文化スポーツ観光省のグエン・ヴァン・フン大臣は、2009年から同省がベトナムの観光統計システムを構築するための方法論を研究し、6つの主要分野について統計を収集してきたと強調しました。それらは、外国人観光客数、国内観光客数、外国人観光客の支出、国内観光客の支出、飲食サービスの収益、旅行サービスの収益です。

この統計は、政策の評価と策定に役立ち、今後のベトナム観光の効果的かつ持続可能な発展を促進する基礎となるとしています。

文化スポーツ観光省のグエン・ヴァン・フン大臣

フン大臣は次のように語りました。

（テープ）

「今後も文化スポーツ観光省は、観光統計の精度をさらに向上させ、ベトナム観光の発展を評価するとともに、政策を立案し、効果的かつ持続可能な観光業の推進に注力します。また、公安省と協力し、『国家デジタルトランスフォーメーションのため、住民、身分証明書、電子認証に関するデータのアプリケーション開発プロジェクト』を活用し、観光に関するデータベースを作成し、観光業の管理と開発計画をより正確に行えるようにします。さらに、農業農村開発省との協力を強化し、農産物や買い物に対する観光客のニーズを見極めたうえで、観光業の成長目標を具体化していきます」

伝統芸能の保存や発展、文化保存を基盤とする観光開発に関する質問に対し、フン大臣は、政府が伝統芸能の教育に関する奨励策や優遇措置を設けていることを強調し、次のように述べました。

（テープ）

「長期的な解決策として、ベトナム文化への愛好、伝統芸能や文化を守り継承する精神を育むために、適切な方策が必要です。観光と文化は相互に支え合う関係にあり、観光は文化を支え、文化の発展は観光の発展をさらに強化します。観光開発戦略と文化開発戦略では、観光商品には文化的要素が不可欠であることが強調されています。最近、ベトナムを訪れる外国人観光客も、このユニークな文化に惹かれています」

文化産業に関する質問に対して、フン大臣は、12種類の文化産業を特定したと述べました。それらは、広告、建築、ソフトウェアおよびエンターテイメントゲーム、手工芸品、デザイン、映画、出版、ファッション、舞台芸術、美術、写真・展示、テレビ・ラジオ放送、そしてカルチュラルツーリズムです。

これらの分野において、具体的な戦略やプロジェクトが展開されており、文化産業はベトナム観光業の持続可能な発展に積極的に貢献しているということです。