歓迎式後、両首相は会談に臨みました。

席上、両首相は包括的な戦略的パートナーシップを確立すること、政治的信頼を高め、外交、貿易・投資分野での包括的な協力や科学技術、イノベーション、デジタルトランスフォーメーション、グリーン転換、国防・安全保障分野での協力を促進することで一致しました。この機に、両国はベトナム・オーストラリアの包括的な戦略的パートナーシップの確立に関する共同宣言を発表しました。

会談後の共同記者会見で、アルバニージー首相は「包括的な戦略的パートナーシップの確立は気候変動対応やエネルギー転換、デジタル・トランスフォーメーション、イノベーション、貿易・投資、農業、国防、教育訓練などの分野における協力を拡大・深化することが狙いである」と明らかにしました。

一方、チン首相は「両国は国連やASEANをはじめ、多国間フォーラムで互いに支持し、連携する」と明らかにするとともに、あらゆる紛争が平和的な措置で解決されること、国際法、国連憲章が順守されること、人道支援が強化され、武力による威嚇、または武力の行使が回避され、誰一人取り残さないことへの希望を表明しました。

ベトナム東部海域（南シナ海）に関し、両首相は同海域での平和、安定、安全保障の確保や、国際法による紛争の平和的解決の重要性を再確認し、同海域を平和、安定、友好、協力、包括的な発展の海域として開発するため、情報の共有や協力を強化することでも合意しました。

これに先立ち、両首相は双方の11件の協力文書の調印式に立ち会いました。