13日、東京都内で、第33回日本・ＡＳＥＡＮフォーラムが開催されました。このフォーラムは，日本とASEANの関係について年1回次官級で意見交換を行う枠組みであり，ベトナムからグエン・クォック・ズン外務次官が出席しました。

フォーラムで発言にたったズン次官は、東南アジア地域の発展に対する日本の大きな貢献に感謝の意を示すと共に、ＡＳＥＡＮの中心的な役割の発揮や、地域の発展レベルの格差是正、人材育成などに対する日本の支援を歓迎しました。また、ＡＳＥＡＮと日本は、具体的な案件を通じて、日本・ＡＳＥＡＮ友好協力に関するビジョン・ステートメント実施計画を精力的に展開する必要があると述べました。

国際問題について、ズン次官は、南北首脳会談と米朝首脳会談を始め、朝鮮半島での前向きな動きを歓迎し、ベトナムは常に朝鮮半島の非核化、平和、安定を支持していると強調しました。また、ベトナム東部海域（南シナ海）での新しい動きに懸念を示し、関係各側に対し、自制して、1982年国連海洋法条約をはじめ国際法を遵守するよう求めました。

さらに、ズン次官は、2018年8月から2021年8月まで日本・ＡＳＥＡＮ対話関係の調整国を務めるベトナムは、日本及びＡＳＥＡＮ加盟国と緊密に連携して、双方の戦略的パートナーシップを新しい発展段階に切り開くために全力を尽くしてゆくと明らかにしました。